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腸とアトピーの関係について!

当院では以前からアトピー性皮膚炎の人は腸内の善玉菌の数が圧倒的に少ないという考えのもとに治療をしてきました。これは金沢にあるアトポスの赤嶺福海氏がアトピー患者100名以上のかたの腸内細菌(善玉菌)の数を測定したところ、千分の一から十万分の一と極端に少ないことを発見したからです。ここ1~2年はアトピーや花粉症と腸内細菌の関係が随分といわれるようになってきました。フジテレビのあるある大辞典でも去年と今年の2回「花粉所の人は腸内細菌が少ないのでヨーグルトがお薦め!」と放送しました。
それから健康雑誌の月刊誌「わかさ」の2003年4月号ではアトピーに効果がある新型乳酸菌を10ページ以上にわたって紹介しています。また、近畿大学医学部奈良病院皮膚科の山田秀和先生が腸機能とアトピー性皮膚炎の関係について興味ある発表をされていますので、今月はその内容を紹介したいと思います。

「重症の成人型アトピー性皮膚炎の人には腹部症状があらわれている人が多く、便秘、下痢などを繰り返す人が患者全体の6割を占めています。その人たちの大腸を内視鏡で見ると大腸炎と診断できる人が約9割、さらにその大腸の組織にはほぼ全例に慢性大腸炎が認められます。ひどいアトピー性皮膚炎の場合、腸炎もひどいという結果も出ており、皮膚炎と腸炎は密接に関連していると考えることができます。」

腸に炎症があり腸壁のバリア機能が壊れるとアレルゲンとなるたんぱく質がそのまま腸壁から血液中に入ってしまい(通常はたんぱく質がアミノ酸に分解されてから血液中に入る)、免疫反応を起こしてしまいます。この免疫反応に狂いが生じ自分自身の体を攻撃して傷つけるのがアレルギーです。
では何故腸管の炎症が起きるのでしょうか?普段、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が腸内での異常発酵、腐敗を防いでいます。しかし、食べ過ぎや便秘、ストレスなどによって微生物のバランスが崩れて腸内の悪玉菌が増えすぎると腸内異常発酵、腐敗が進行し有毒物質やガスが発生します。これが腸粘膜を刺激して炎症を起こしたり、表面の抗体を破壊したりします。特に、分解・消化されにくい動物性たんぱく質は腐敗作用が起こりやすく、これがそのまま炎症部分からアレルゲンとして体内に入ってしまうのです。つまり、動物性たんぱく質食品のとり過ぎ、便秘などによる腸内環境悪化がアトピー性皮膚炎を引き起こす一因になっているわけです。山田先生はこの腸内環境の改善のために生野菜を薦めておられます。

「重症のアトピー性皮膚炎の患者は腸内にビフィズス菌などの善玉菌が少ない傾向にあり、バランスが悪い状態です。便秘を1つの目安にして治療すると皮膚症状の改善がみられてきます。そのためにまず重要なのが食生活の改善。患者さんには青汁や生野菜の摂取を薦めています。」

下に便秘の改善とともに皮膚症状も改善してきたグラフを2つ示します。腸内環境の改善のためには当院のHPの中にある還元力のある水、腸内活性ヨーグルメイト、乳酸菌生産物質(ビオネ)、ビフィズス菌の粉末などのほかに生野菜や青汁などもかなりの効果があるようです。
長年のアトピー性皮膚炎で苦労されている方は、皮膚に軟膏を塗るだけでなく自分の腸内環境を改善するような食生活を心がけてみてはいかがでしょうか。それまでとは全く異なった効果が期待できると思いますが・・・・・・・・・・

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