男の子の天然カルシウムのように「これさえ飲んでいれば」という方法は、女の子の産み分けにはありません。
「まず第一に大事なことは、゛胎児のためのセックス〟を排卵日2日前にすることです」と杉山さん。女の子を作るX精子の寿命は2~3日で、男の子のY精子の寿命は1日、卵子の寿命を1日です。排卵日2日前に射精された精子は、2日後に卵子が排出された時点では、寿命の短いY精子が死に、ほぼX精子のみが生存している状態です。つまり、それだけ女の子を受胎する確率が高くなるのです。
基本体温をきちんと計り、グラフから正確な排卵日、しいてはその2日前の日というのを割り出す。これが女の子の産み分けの、もっとも重要なポイントとなりますが、「排卵日を探るのも難しいのに、その2日前などどうやって知るんだ、という声もあります。焦らず、基礎体温表を記入し続けてください。3ヶ月後、4ヶ月後と続けるうちに、月経の初日から数えて、だいたい何日目に体温がガクンと下がる排卵日になるかがわかってきます。
たとえばこれが14日目とすると、その2日前に、月経初日から12日目に性交すればよい、ということになるのです。
さて話は、゛受胎のためのセックス〟に挑む前の問題に移ります、排卵2日前のセックスに全精力を注ごうと、夫が禁欲を続けるのはかえってマイナス。精子の数が増えすぎて、一部老化してしまいます。
反対に毎日のようにセックスすると、精子の数が減少して妊娠しにくくなります。だから、月経終了後から排卵日2日前の゛受胎のためのセックス〟までは、2~3日おき程度にセックスをするのがベストなのです。
「そして、男の子を産みたい時に、膣内をアルカリ性にするグリーンゼリーを使ったように、女の子を産みたいときには膣内をピンクゼリーで酸性にします。これは、セックスの5分前に膣内入れておくといいんです」
ピンクゼリーの成功率は約80%です。女の子を作るX精子は、酸性でその運動を活発にします。この作用から、女の子の産み分けには、古くから食酢が用いられてきました。
「小さじ1杯程度の食酢を、水1カップで薄め、これで膣内を洗浄するのです。ゼリーが手に入らない時は、この方法を試してみても結構です。セックスの15分ほど前に洗浄するとやらないよりはましの程度」
゛受胎のためのセックス〟の方法は男の子を望む場合の逆になります。
「まず、夫はできるだけ浅く挿入したままで射精することです。つまり、精子が子宮に届くまでの距離を長くするのです。男の子を作るY精子は酸に弱いので、その大部分が、酸性の膣菜の中を通り、子宮の入り口に到達する前に脱落すると考えられるからです」
セックスの時に妻が興奮しすぎたり、性感を感じたりして、子宮頸管からアルカリ性の分泌液が出るとせっかくの苦労も台無し。分泌液が、ピンクゼリーや食酢で酸性にした膣内を中和してアルカリ性に変えてしまいます。
「だから、夫は挿入したらなるべく早く射精すること。もちろん、前戯など妻へのサービスは禁物です。反対に、妻は夫の性器を愛撫して、早く射精に導くように努めてください」
さらに、排卵日2日前に゛受胎のためのセックス〟をしたら、「その後1週間は禁欲してください」と杉山さん。なぜでしょう?。卵子は24時間しか生きられず、その卵子も、排卵2日目に射精されたX精子が待ち構えていて受精した可能性が高いのに。
「念には念をということです。卵子の受精能力は6時間、寿命は24時間といっても、どの卵子も機械的に24時間で死ぬとは限らない。むしろ4~5日は生きることもあると考えて、充分に用心したほうがいいんです」
万が一、排卵2日前に射精されたX精子が受精しておらず、その後で行ったセックスでY精子が受精してし
まったら…。「女の子は次回の子供で、という気の長い話になってしまうんですよ」

最後に食事法について触れておきますが、これはあくまでもおまじないとして利用する程度に考えてください。
夫は肉、魚、卵などの動物性たんぱく質を控えめに、野菜、海藻などを豊富に食べます。
妻は反対に動物性たんぱく質を。特に魚を毎日食べるようにします。

 

※このほかにバーコールという液を利用して人工受精を行う方法もありますが、こちらの成功率は87%とやや高くなっています。