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2011年10月のアーカイブ

腹式呼吸について!

 9月末に本州を縦断した台風15号の被害はすごかったですね。その中で舞鶴市の国道で観光バスが濁水につかって動けなくなった記事をお読みになった方も多いと思います。
60歳から87歳までの37人はバスの屋根で10時間以上も救出を待っていたのですが、彼らはその間「上を向いて歩こう」の歌を口ずさんだり、腹式呼吸をして体を冷やさないようにして寒さをしのいだそうです。37人の中に1人の看護師がいて、その人のアドバイスで腹式呼吸をしていたようです。
結果として、彼らは全員助かりました。彼らがパニックを起こすこともなく、降りしきる雨の中、暗い夜をバスの上で我慢できたのには、この腹式呼吸の効果が相当に大きかったと思います。

 そこで今回のトピックスはこの腹式呼吸の名人3人とその方法を紹介したいと思います。
まず最初は大健康力塩谷信男先生です。
 塩谷先生は、小さい時は体が弱く、死の淵をのぞく大病を何度もしました。何とか丈夫になりたいと考えていたとき腹式呼吸に出会い、その後さまざまな呼吸法や健康法を試しながら、自分流の呼吸健康法を完成。30歳半ばで肺結核を自分で克服。80歳を過ぎてからは老人病が現れてきましたが、その白内障や前立腺肥大症も自分で治してしまいました。
塩谷先生は87歳、92歳、94歳の時にゴルフのエージシュート(自分の年齢以下のスコアで1ラウンドを回ること)を達成し、これは世界記録になっています。
 100歳を越した今でも、週に1回はコースに出てプレーし、毎朝1時間の練習も欠かしたことはありません。それでは塩谷先生の調息法と言われる呼吸法をご覧下さい。→図1

 次はスプーン曲げの研究などで有名になった政木和三先生です。政木先生は発明3000件という天才ですが、その発明の源泉にはやはり彼なりの腹式呼吸があったようです。
政木先生は子供の頃、胃腸が弱かったうえに多少吃音があったので、自分で治そうと決心し腹式呼吸の訓練を始めたそうです。初めは7秒間かけてゆっくり吸った息を、7秒間下腹部にとどめ、それを7秒間でゆっくりと吐き出すという方法でした。これだと1分間に3呼吸になります。これを毎晩1時間ずつ続けているうちに、小学校3年になると、20秒間で息を吸い、20秒間下腹にとどめ、20秒間で吐き出すという、1分間1呼吸ができるようになっていました。すると遠い過去や前世のことまでがよみがえったりする不思議な経験を味わいました。
 その時は分からなかった事ですが、1分間1呼吸になると血液中の酸素が少なくなって脳の活動が最小限に抑え込まれ、脳波がシータ波になるという結果によって、いろいろな不思議体験がなされたようです。その不思議体験からいろいろな発明が生まれました。
この出来事に関する詳しい話は政木先生の著書「この世に不可能はない」「政木和三の超脳革命」の中に書かれています。

 もう一人の名人は右脳開発で有名な七田眞先生です。七田先生は腹式呼吸と言わずに
丹田呼吸という言い方をしますが、意味しているものは同じです。
丹田呼吸をすると自然に普通の意識から変性意識に入っていきます。変性意識とは脳波がアルファ波、シータ波に移り変わっていく意識状態です。普通の意識ではベータ波状態の意識であることが普通で、丹田呼吸を深く繰り返すほど変性意識に深く入っていくのです。
丹田呼吸によって、人は心身をリラックスさせ、そして集中を深めていきます。
 この丹田呼吸のマスターこそが右脳開発の近道となります。七田先生の薦める丹田呼吸法→図2をご覧下さい。

 台風の雨の中でもパニックを起こすことなく一夜をバスの屋根上で過ごせたというのは、すごい忍耐力だと思いますが、その原動力として腹式呼吸による沈静された脳波があったことは間違いないと思います。バスの上に取り残された方の中に、腹式呼吸に詳しい人がいたというのは本当にラッキーであったと思います。
 こんなに効能のある腹式呼吸ですから、皆さんもさっそく始めてみませんか?
方法は塩谷式でも政木式でも七田式でも構いませんので、皆さんが続けやすい方法をお選びください。

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