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2014年11月のアーカイブ

リンゴを利用する体内毒素一掃法!

最近、外来にてあるアトピーの患者さんから「断食療法を初めてみたいがいかがでしょうか?」という質問を受けました。
関西にある甲田医院では、以前からアトピー患者さんを入院させて徹底した断食治療をすることで有名です。
しかし、忙しい皆さんが関西まで行って断食のために入院する余裕はなかなかないと思います。
そこで、今月のマンスリートークでは「リンゴ規定食療法」という自宅で実行可能な簡易断食法を紹介したいと思います。
ある一定の期間、リンゴだけを食べて、腸内に貯まっている毒素をすべて便と一緒に出してしまおうという療法です。
では、リンゴ規定食療法がどうして体内の毒素を出せるかについて、詳しく説明します。
それは、1種類の食物だけを食べ続けることにより、体内で働く酵素が限られてくるからです。
人間の体内では数え切れないほどの酵素が分泌されていて、食物の消化、吸収に関わっています。いろいろな食べ物が入ってくれば、その栄養素も違ってくるため、多くの酵素が働かなければなりません。でも、リンゴ1種類だけならば、リンゴの消化、吸収に必要な酵素以外は休んでいることが出来るのです。
また、リンゴにはペクチン質などの食物繊維が豊富に含まれているため、胃腸では消化されずに残り、小腸からも吸収されずに大腸までしっかりと到達します。
そして、大腸の中を通過しながら、ちょうどホウキで掃くように腸壁についた汚れを取ってくれるのです。

ここから、リンゴ規定食療法の実際の方法について述べていきます。
まず、1日目の夜に大さじ1杯のオリーブオイルを飲みます。これにより、腸壁から毒素がはがれやすくなり、消化管をきれいにしてくれます。
2日目の朝からリンゴ規定食療法に入ります。3日間、生のリンゴだけを食べて過ごします。おなかがすいたら、リンゴを食べたいだけ食べましょう。
水分は十分に摂って下さい。お湯、お茶を好きなときに好きなだけ飲んで下さい。
水分をたっぷり摂ったほうが細胞の新陳代謝も進み、細胞に残っていた毒素もどんどん流れ出ていきます。
リンゴ規定食療法を実施しているあいだは適度に体を動かしましょう。
サウナや入浴などで汗もどんどんかいて、皮膚からの排泄も同時に進めて下さい。
3日間リンゴを食べ続けたら、その日の夜に再びオリーブ油を大さじ1杯飲んで下さい。それにより、腸が再び活性化され、消化管をきれいにしてくれます。
そして、翌日から食事を再開します。消化の良いものから食べはじめ、徐々に普段通りの食事に戻していきましょう。
リンゴ規定食療法を行う期間は基本的に3日以内とします。それ以上続けてはいけません。
もし、3日間がつらい場合、あるいは仕事などの関係で不可能な場合は、1日でも2日でもかまいません。
過度な断食を自己流に始める場合は危険な場合もありますが、このリンゴ規定食療法を3日実施することに危険性はありません。
体内毒素が減るにしたがって、体調もよくなり、肌の改善も実感出来ます。
アトピー性皮膚炎に対して、今までいろんな方法をしてきてもなかなか満足出来る改善が得られなかった方は、まず1度はこのリンゴ規定食療法をお試し下さい。

文責  
谷口雄一

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