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11月のマンスリートーク②

脱ステロイドにはかなりの心構えが必要です。自分でも信じられないくらい皮膚症状が悪化することがあります。高い熱、倦怠感、全身のむくみと赤み、体からの黄色い液の漏出、大きな皮がはがれ落ちたり、夜も眠れないような激しい痒みが起こります。目の開閉が不自由になったり、顔がパンパンで口が開きにくくなったり、首が張って痛くて曲げられない、横を向けない、指がひび割れたりして痛くて上手に物を持てない、体中から黄色い汁や血が出る、そしていくら薬を飲んでも全く効果のない激しい痒みが続けざまにやってきます。脱ステロイドを始める本人や家族の方はこのような上記の症状が起きる可能性を十分に認識してから脱ステに挑戦しないと症状のひどさに驚いて途中で再びステロイド外用に戻ってしまいます。本人が十分に納得しても家族が症状のひどさにびっくりして脱ステに強い疑問を抱きますと、だんだん本人も不安になり治療が続けられなくなったりします。このひどい状態はステロイドを中止してすぐに現れる人や、しばらくしてから現れる人など、かなりの個人差がありますが、何度かのリバウンドを乗り越えると徐々によくなっていきます。(ASICの記事より抜粋)

脱ステロイドの経過中に見られる離脱症状を皮膚の悪化として捉えるのではなく、アトピー性皮膚炎が回復していく過程であり、身体のホルモンバランスが正常に戻ろうとしている状態だと考えないとこれに耐えることはできないでしょう。

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