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院長のマンスリートーク

腸は脳より賢い。

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先月に続いて今月も腸のお話です。
昨年の秋にPHPのびのび子育てから「子どもは脳より腸で伸びる!」という特集号が出ました。この内容は子供だけでなく大人にも大変役立つ内容なので、3月のマンスリートークではその内容を紹介したいと思います。

40億年にわたる生物の進化の歴史を見ていくと、その8分の7は脳を持たずに腸のみで生きる時代でした。生き物は「最初に腸ありき」だったのです。脳が出来たのは今から5億年前くらいですから、脳の歴史は腸よりもうんと浅く、腸がないと私たちは生きられないと言って良いのです。腸の働きの最たるものは栄養分の消化・吸収です。
しかしそのほかにも、腸内にいる腸内細菌と共同して、さまざまな仕事をしています。
以下にその内容を述べていきます。

・心理状態
いらいらの原因は腸内細菌の不足かもしれません。イライラする、怒りっぽくなる、落ち込む、こうした心理状態と腸は深く関係しています。腸内細菌が少なければビタミン不足からイライラしたり、怒りやすくなったりします。腸内細菌は、ビタミンBやCの合成を行っています。ビタミン不足はイライラの元です。
また腸内細菌は、うつと関わりのあるセロトニンの合成を行っていますので、腸内細菌が少ないとセロトニン不足で気分の落ち込みや抑うつ状態になったりします。

・勉強
成績アップの影に腸の鍛錬が関係している可能性あり。腸内細菌が合成しているドーパミンは、脳に快楽や歓喜、興奮を伝える働きがあります。また脳を覚醒させ、やる気や集中力も高めます。テストの点数が良かった、成績が上がったときはどんな子も喜びや感激がありますが、腸内細菌が多くてドーパミンも多く出る子は、その気持ちが桁外れに大きくなります。
「自分はできる!」と実感し、ドーパミン効果でさらにやる気や集中力が高まって勉強ができるようになっていくという好循環をもたらします。

・人間関係
腸にやさしい人は、周りの人にもやさしい人です。腸内細菌が多いと幸せ物質がたくさん作られ、周りの人たちと楽しくやろう、仲良くしようといった気持ちでいることができます。  反対に腸内細菌が少ないと短気になり、その結果、人とぶつかりやすくなるという傾向があります。

・愛情
腸を見れば夫婦仲がわかる?恋愛も腸内細菌と無縁ではありません。恋愛感情を感じるとドーパミンがたくさん作られ、脳を覚醒して興奮状態にさせます。恋愛とは、すなわちドーパミンの作用で脳が興奮し、快感を感じたり、創造的になったりして起こる現象というわけです。時が経ってドーパミンの分泌量が減ると恋愛感情も薄れてきます。ですからいつまでも相手に恋愛感情を持ち続ける夫婦仲を良くするには、腸内細菌を元気にして、ドーパミンが作られやすい状態にしておくことも大事なのです。

上で述べたように腸は人間にとってこれほど大切な働きをしているのに、現代っ子の腸は今や大ピンチの状態に陥っています。以下に子どものお腹を蝕む5大悪について述べます。

1. ウンチの量と回数が減っている。
腸内細菌の量はウンチの量から類推できます。なぜならウンチの半分は生きている腸内細菌と死んだ腸内細菌だからです。そのウンチの量が戦後すぐの頃と比べ、現代人は大変少なくなっています。それは子どもも同様です。昨今は便秘の子も増えていますが、ウンチの量や回数が少ないというのは腸内細菌の数も少ないということなのです。

2. 悪玉菌優位になっている。
腸内細菌には悪玉菌と善玉菌がおり、善玉菌がやや優位なバランスが最良です。
しかし現在は、携帯電話や塩素入りの水道水、抗菌グッズなど、腸内細菌を減らす大敵「活性酸素」が増えやすい生活環境です。外遊びの減少で土から土壌菌を体内に取り込む機会も減っていて、腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌優位になっている子が増えています。

3. 食物繊維の摂取量が減っている。
食生活の変化によって、野菜の摂取量が減っています。野菜不足は腸内細菌の数の減少にもつながります。理由は食物繊維の摂取量が減ってしまうからです。食物繊維は「腸のお掃除屋さん」と呼ばれ、腸内をきれいにしてくれます。また腸内細菌のエサにもなっています。食物繊維がないと腸内環境は保たれないのです。

4. 嚙まない食べ物が増えている。
現代は嚙まずに食べられる、柔らかくておいしい、しかも添加物の入った食事が増えました。添加物はお腹の中で活性酸素を発生させます。活性酸素は腸内細菌の善玉菌を減らしてしまいます。食べ物の活性酸素は良く嚙むことで消えていきますが、嚙まずに食べられる食事が増えたことで活性酸素が消えず、腸内細菌の減少につながっています。

5. 「清潔志向」に偏りすぎている。
現代は清潔志向が行き渡り、ばい菌は完全な悪者扱いです。もちろん清潔であることは良いことです。しかし、殺菌力の強い石鹸で日に何回も手洗いをする、抗菌グッズを多用するなど、行き過ぎた殺菌や抗菌は腸内細菌まで減らしてしまい、免疫力をかえって弱めてしまいます。
また子どもを無菌状態にし、菌への抵抗力も失わせてしまうのです。

さて、それでは腸が元気な子はどんな子になるのでしょうか?次に腸元気っ子の4つの特徴を述べます。

1. アレルギー疾患が少ない
腸が元気で腸内細菌が多いと活性酸素をやっつけ、免疫機能にも正常に働いて、アレルギー疾患になりにくい体を作ってくれます。

2. 明るく元気で食欲旺盛
腸内細菌が多いと幸せ物質が多くなり、明るく元気で、やる気も旺盛になります。
消化・吸収も良くなり食欲旺盛でもりもり食べる子になります。

3. 病気に強くなる。
腸が元気だと免疫力が高まるので風邪なども引きづらくなります。
病原菌が入ってきても腸内細菌がやっつけてくれ、病気にも強くなります。

4. お友達と仲良くできる。
お友達とトラブルがあったり、意地悪くされたりしても、体の基盤がしっかりしていれば、無闇に落ち込みすぎず、心のたくましい子でいられます。

どうですか、腸元気っ子はいいことばかりだと思いませんか?
まだ子どもがいない方なら、自分の子は絶対に腸元気っ子にしたいと考えますよね。そのためには、まずあなた自身の腸を大切になさって下さい。

腸を大事にすることは自分を大事にすることです。
私たちの体は裸足に裸でジャングルを駆け回っていた1万年前と変わっていません。免疫システムも細胞自体も1万年前と同じです。腸内細菌たちも、悪玉も善玉も一緒になって、免疫力や「幸せ物質」を作り出し、ヒトの体に良い環境を作り続けてきました。ところが、きれいで快適な環境を求めて生活環境をガラリと変えたことにより、なんと、大人も子供も心身の健康を悪化させるケースが見受けられるようになってしまいました。
だからこそもう1度、感性豊かに体の声に耳を傾け、自分を大事にすることが必要です。誠実で頑張り屋さんの腸をもう少し応援しましょう。きっと毎日をもっとエネルギッシュで晴れやかに過ごせるはずです。

それから、腸の「かしこさ」を信じて下さい。
私たちは「脳」がすべてを司っている司令塔と考えがちです。しかし本当の司令塔は、実は腸の方なのです。例えば脳は添加物のおいしさにいとも簡単にだまされて、体に悪いものをどんどん食べさせようとしますが、腸は体に悪いものがすぐに分かり、速やかに体外に出してしまいます。
脳はだまされやすく、思い込みもします。でも腸は賢いので、そう簡単にだまされません。体の声に耳を傾けるということは、「腸の声」に耳を傾けることであると言っても良いでしょう。

今回の内容で腸の働きが人間とっていかに大切かということがお分かり頂けたでしょうか?
そのためには2月のマンスリートーク書いた「バイオジェニックス」の実行が必須とお考え下さい。

平成26年3月10日  文責谷口雄一

乳酸菌の最新情報、プロバイオティクスからバイオジェニックスの時代へ! (死菌でも生菌に負けない効果があった。)

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2013年の11月にメディカル出版から乳酸菌バイブルという素晴らしい本が発売されました。内容は今までの乳酸菌に関する考えを一転するくらい活気的です。
今月のマンスリートークでは、その本の概略をお知らせしたいと思います。
その内容を理解することで、当院が平成12年からアトピー性皮膚炎の方に薦めていた乳酸菌生産物質がなぜ有効であるかを読者の皆さんに再認識して頂けると考えて、今月のマンスリートークでこの新刊を紹介することにしました。

それではまず本の要旨をひとつずつ書いていきます。

  • 加齢とともに善玉菌は減少する。腸は人体最大の免疫器官である。体全体の免疫細胞の7割もが小腸に集中している。
  • 腸内環境が悪玉菌優位を続けると、さまざまな病気引き起こす。有名なものはガン、肥満、認知症であるが、その他、うつ病やアルツハイマー病も腸内細菌に関係あると言われている。
  • 腸が元気であれば病気知らずで、若さを保つことが出来る。また、腸内の乳酸菌は腸内細菌叢を改善する力がある。
  • 腸内細菌の数は約1000兆個。腸内細菌の種類は「善玉菌」、「悪玉菌」、「日和見菌」の3種類がある。
  • 「生きて腸に届くから効果あり」は誤りだった! 100年前からメチニコフは「生菌」「死菌」のどちらでも腸内で「善玉菌」を増やすと指摘していた。
  • メチニコフはヨーグルト「不老長寿説」を100年前に説いた。そして、マウスを使った実験で乳酸菌を加熱殺菌して「死菌」として与えても、「生菌」の場合と同じように生育し、なかには成育状態がさらに向上し、糞便中の腐敗菌の菌数が低いケースもあった。このようなことから、腸内腐敗を抑えるのは乳酸菌そのものではなく、乳酸菌生産物質であると論じた。
  • 気管支喘息やアトピー性皮膚炎のアレルギーは、腸内環境を改善することで減弱することが判明した。
  • 乳酸菌はバイオジェニックスの時代へ進化している。バイオジェニックスとは乳酸菌の分泌物と菌体成分をエキス化したものである。そのエキス化したものは、腸内の悪玉菌の増殖を抑制し、かつ乳酸菌を増やす働きがある。
  • 100年前にメチニコフが指摘していた乳酸菌生産物質は、実はバイオジェニックスであった。よって、今では多くの乳酸菌メーカーが「生菌」から「死菌」へシフトしている。
  • バイオジェニックスとは、光岡知足先生が新たに提唱した言葉であり、意味するものは「体全体に直接作用し、腸内の免疫機能(腸管免疫)を刺激したり、コレステロール・血糖・血圧を安定させたり、活性酸素を減らしたりすることで、生活習慣病や老化を防止する食品成分の総称」である。
  • そして、乳酸菌生産物質こそが、バイオジェニックスである。この乳酸菌生産物質なるものは、免疫力アップ、抗ガン、抗アレルギーetcに驚くべき効果を発揮する。
  • 今日では、乳酸菌類は以下の3つに分けられる。
    • プロバイオティクス→プロバイオティクスは、「腸内フローラのバランスを整え、健康に有利に働く生きた細菌や酵母」と定義され、具体的にはビフィズス菌や乳酸菌、酪酸菌などの生きた菌を含んだ食品や製剤を指します。ヨーグルト、植物性由来の乳酸菌(醸造乳酸菌)から作られたぬか漬け、味噌、キムチ、納豆菌から作られる納豆なども含まれます。
    • プレバイオティクス→プレバイオティクスは「大腸に棲みついている善玉菌(ビフィズス菌)の増殖を促し、腸内フローラのバランスを整える難消化性の食物繊維やオリゴ糖を含んだ食品」が該当します。
    • バイオジェニックス→10番の繰り返しとなりますが、日本を代表する腸内細菌の研究者である東京大学の光岡知足名誉教授が新たに提案している概念で、「体全体に作用することで、腸内の免疫機能(腸管免疫)を刺激したり、コレステロール・血糖・血圧を安定させたり、活性酸素を減らしたりすることで、生活習慣病や老化を防止する食品」のことを指しています。
  • 10億~100億~1000億から「兆」の時代へ。今では世界のトップレベルになった日本の乳酸菌だが、歴史を振り返ると1990年代に森下仁丹etcが発売していたビフィズス菌製剤は1袋に菌が10億程度であった。それが、最近では1袋に菌が「兆」を超えるものも出現してきた。
  • 病気の原因としてストレスが関係しているものが多いが、ストレス解消にはセロトニンという神経伝達物質の活性化が重要である。セロトニンは実は腸内で95%が作られている。うつ病の原因はセロトニン不足であることが分かっている。今まで、うつがなかなか改善されないのは脳ばかり治療していたせいであった。具体例として九州大学医学部の須藤信行教授らは、「10年来まったく改善されなかったうつ病が、腸内環境を改善することによりわずか数ヶ月で劇的に改善した症例。」を報告している。

ここまでが乳酸菌バイブルという新刊の要旨です。

次に、いままでの内容の復習となりますが、現在の日本において腸内細菌の大家といわれる4人の意見を紹介したいと思います。

1人目は光岡知足先生(東京大学名誉教授)です。
今まで「生きた菌によって腸内フローラが改善される。」というプロバイオティクスの働きは、「腸管免疫を刺激することでその効果が全身に波及する」というバイオジェニックス的な発想から捉え直す必要がある。バイオジェニックスの発想により「死菌でも全く構わない」ので、長期間発酵させた乳酸菌生成物を加熱処理した粉末や錠剤などにすることで、兆を超える単位の菌が摂取出来る。これがいわゆる乳酸菌生産物質である。

2人目は藤田紘一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)です。
「生きている」「死んでいる」ではなく、乳酸菌が作り出す物質が腸内環境の改善に役立つ。味噌などの発酵食品が腸にいいというのも、「生きた菌」そのもの以上に、発酵食品の中に乳酸菌が作り出す物質が含まれていることにある。

3人目はテレビでおなじみの辨野義巳(べんのよしみ)先生(理化学研究所 特別招聘研究員 農学博士)です。テレビで紹介されるときは、「名前が(べんの)だから便の仕事は天職ですね。」などと司会者からよく揶揄されている方です。
乳酸菌やビフィズス菌は生きている、いないにかかわらず、腸内に細菌が運ばれると、菌体成分(その菌を構成している成分)が免疫細胞を活性化し、体全体の恒常性を保とうとして免疫機能が高まることが期待できる。

4人目は長沼敬憲先生(東京大学 生命化学情報室)です。
最近の研究では菌の死骸が腸壁を刺激し、腸の免疫力(腸管免疫)を活性化することが分かってきています。つまり菌の存在そのものに活性効果があるということです。生きた菌でも死んだ菌でも大きな違いはないのです。

以上が今回のマンスリートークで皆さんに紹介したかった内容です。
さて、皆さんは今回の本文のなかで、数回にわたり乳酸菌生産物質という言葉が出てきたことに気づきましたね。
はじめにも述べましたが、当院では平成12年からアトピー性皮膚炎の方に「腸内細菌叢の改善が必須である。」と説明して、乳酸菌生産物質ビオネの飲用を薦めてきました。HPにおいても、左側のContents のなかの下から10番目で乳酸菌生産物質のコーナーが閲覧出来るようになっています。

また、13番で紹介したような1兆を超えるものは、ナノ型乳酸菌nanoECという名前で昨年発売されました。
現在、当院では乳酸菌生産物質ビオネとナノ型乳酸菌nanoEC を常時おいてあります。アトピーの方はもちろんのこと、それ以外にも14番の表に書いてある病気でなかなか改善が認められない方は、是非このバイオジェニックスの考えをご自身の治療に活用して下さい。

文責

谷口雄一

副腎疲労症候群とDHEAについて!

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昨年の8月30日に銀座上符クリニックの上符正志先生が「若くて疲れ知らずの人は副腎が元気」という本を出版されました。
その本の中で紹介されている副腎疲労症候群という病名は、まだ日本ではあまり知られてはいませんが、副腎疲労症候群で現れる症状を列挙しますと、その症状が自分に思い当たるという方はかなりの頻度でいらっしゃいます。
よって、今月のマンスリートークでは、上符正志先生の新刊の内容を紹介するとともに、副腎が生み出すスーパーホルモンDHEAの素晴らしさについて解説したいと思います。なおDHEAのサプリメントのことは、当院9月のマンスリートークの⑧に記載がありますから、そこも参考にして下さい。
では、はじめに下記の31個の項目の中で自分に当てはまるという項目がいくつあるかチェックしてみて下さい。

1. ストレスやプレッシャーへの対処能力が以前より低下した。
2. 仕事の生産性が以前より低い。
3. 認知能力が低下したように思う。 以前より物事を明瞭に考えられない。
4. 周りから急がされたり、プレッシャーをかけられると、思考が混乱する。
5. 感情的になる状況を避けがちである。
6. プレッシャーをかけられると、神経質になりやすい。
7. 緊張すると、胃もたれ、胃痛を起こしやすい。
8. 原因不明の恐怖や不安を多く抱えている。
9. 性欲が以前より著しく低下している。
10. 座った状態や横になった姿勢から急に立ち上がると、立ちくらみやめまいがする。
11. 貧血のようなめまいや失神を起こす。
12. 慢性的に疲れている。 たいていの場合、眠っても疲労が解消されない。
13. たいてい、いつも体調がすぐれない。
14. くるぶしが時々むくんでいる。むくみは夕方のほうがひどい。
15. 心理的または情緒的なプレッシャーやストレスを受けた後には、たいてい横になったり休養したりする必要がある。
16. 筋力が低下しているように感じる。
17. 手足がむずむずする。
18. アレルギーを起こすようになった。または、アレルギー反応の頻度や重症度が増加した。
19. 皮膚をひっかくと、白線が1分間またはそれ以上残る。
20. 顔、首、腕にシミが増えた。
21. 全身がだるく感じられる。
22. 原因不明の頭痛がしばしば起こる。
23. 冷え性である。
24. 風邪をひきやすい。
25. 血圧が低い。
26. ストレスを受けるとお腹がすいたり、混乱したり、ふらふらしたりする。
27. 非常に疲れてだるい時期に、理由なく体重が減ったことがある。
28. 無力感や絶望感がある。
29. 忍耐力が減った。他人に対して以前よりもイライラする。
30. 首のリンパ節が腫れていることが多い。
31. 理由もなく吐き気がしたり、実際に嘔吐したりすることがある。

結果はいかがでしたか?
当院は産婦人科と心療内科を標榜しているため、男女とも上記の緑文字の訴えの方が多数いらっしゃいます。31項目の中から数箇所が自分に当てはまるという方は、実は今回の題名である副腎疲労症候群の可能性があるのです。
副腎とはわき腹と背中のあいだ、左右に2つある腎臓の上にちょこんと乗った小さな臓器です。重さはわずか3gしかありませんが、さまざまなホルモンを作っては出している重要な内分泌器官です。
はじめにも書きましたが、スーパーホルモンと呼ばれるDHEAはこの副腎で作られています。
副腎疲労症候群が進行すると、「人生に何の意味も感じられない。楽しいことがひとつもない。人に会いたくない。人生の全てがむなしい。」といった症状に陥ります。
この状態は、うつ病の症状にそっくりですね。
うつ病で心療内科や精神科に通院して抗うつ剤を飲んでいても一向に良くならないという方の中には、副腎が疲れることで起こる二次的な「うつ様症状」の方がかなりいます。そのような方の場合、血中DHEAを測定すれば低値であることが証明されます。
普通のうつを患っている人のDHEAを測定した場合でも、うつでない人よりは確実に低値であるということも分かっています。
当院の心療内科では、うつ症状で受診した男性には、まず血中DHEAを測定して低値であることを確認してからDHEAのサプリメントを飲んでもらっていますが、皆さん「抗うつ剤だけを飲んでいたときより体調がいい。」と言われます。

アンチエイジング医療の世界では、体内年齢を決めるのはライフスタイルだけではなく、ホルモンの影響が大きいと捉えています。その指標となるのは成長ホルモンとDHEAです。
成長ホルモンは筋肉、骨といった細胞を成長させるホルモンですが、一方DHEAはストレスに対抗するホルモンです。
DHEAは女性の場合は25歳くらいをピークにゆっくり低下していきますが、男性の場合は40歳を過ぎたあたりで急に低下します。
20歳の頃に比べると実に半分以下になってしまうのです。
40歳前半で男性の体力が落ちたり、病気や怪我をするという原因の1つがここにあるのです。
DHEAは体内年齢の指標になるホルモンですから、別名「若返りのホルモン」ともいわれます。DHEAの血液中濃度が高い男性ほど死亡率が低いということも、940人を被験者とした久留米大学医学部の研究から分かりました。

ストレスに対抗するホルモンとしては、DHEAの他にコルチゾールというものがありますが、コルチゾールとDHEAは常にセットで働きます。
そのメカニズムを以下で説明します。
ストレスがかかると、からだはそれに対抗するために、まずコルチゾールを分泌します。
コルチゾールには血糖値や血圧を上げる作用があります。
外的から襲われたとき、闘うにしろ逃げるにしろ、命を守るためには多くのエネルギーが必要です。
そこで、ここぞというときにはコルチゾールの働きで、からだを動かす直接のエネルギーである血糖値を上昇させる仕組みがあるのです。
しかし、残念なことは、コルチゾールが分泌されると大量の「活性酸素」が発生してしまうのです。活性酸素が発生するとからだのDNAを傷つけ、その結果「からだの錆び」と表現される老化を起こしてしまいます。
そのコルチゾールによるからだの錆び(酸化)を防いでくれるのがDHEAなのです。
ストレスを受けたとき、DHEAはコルチゾールとほぼ同時に体内で分泌され、急激に上がったコルチゾールレベルを元の状態に戻すように働きかけてくれます。
このような理由から、コルチゾールをストレスホルモンと呼び、DHEAを抗ストレスホルモンと呼ぶわけです。
また、コルチゾールが酸化ホルモンなら、DHEAは強力な抗酸化ホルモンということで、2つのホルモンは相反する働きで私たちのからだを守ってくれています。

DHEAの働きは抗ストレス作用だけではなく、実にさまざまな役割を果たしています。
免疫システムの主役であるリンパ球の活性化や脂肪の代謝を促して肥満の予防もしてくれます。
DHEAは体内で男性ホルモンと女性ホルモンにも転換されますので、生殖能力にも多いに関わります。
男性には記憶力の強化のために女性ホルモンが必要ですし、女性には筋力を作るため男性ホルモンの働きが必要です。
男性には女性ホルモンを分泌する卵巣がなく、女性には男性ホルモンを分泌する精巣がないので、どちらもDHEA由来の性ホルモンの恩恵にあずかることになります。
DHEAは最終的には何と50種類ものホルモンに転換されます。
女性の場合、DHEA由来の男性ホルモンが筋肉を作ってくれれば体温が上がり、それによってリンパ球の活性化が起こり、結果的にガン抑制効果が出ます。
男性の場合では、DHEA由来の女性ホルモンが脳の神経細胞の結合を促して記憶力の強化をしてくれます。
DHEAは性ホルモンに変換されることから、マザー・ホルモンとも呼ばれています。
女性の場合、本当の意味でそうなるのは、卵巣の機能が衰える更年期以降の話です。
思春期から50歳前後まで女性ホルモン全体の90~95%は卵巣で作られますが、閉経を迎えると卵巣が働かなくなるため、その後はDHEAから変換される女性ホルモンが主役となります。すなわち、更年期以降の女性はみな、スーパーホルモンであるDHEAにサポートされているのです。
ここでアンチエイジング外来にて行う血中ホルモン検査の種類と目標値を記載します。

男性の場合。

ホルモンの種類 目標値
IGF-1(成長ホルモン) 120~180ng/ml
DHEA-S(抗ストレスホルモン) 150~250 μg/dl
コルチゾール(ストレスホルモン) 6μg/dl以下
テストステロン(男性ホルモン) 225~1030 ng/dl
遊離テストステロン(男性ホルモン) 8~16 pg/ml
エストラジオール(女性ホルモン) 19~50pg/ml

 

女性の場合。

ホルモンの種類 目標値
IGF-1(成長ホルモン) 120~180ng/ml
DHEA-S(抗ストレスホルモン) 150~250 μg/dl
コルチゾール(ストレスホルモン) 6μg/dl以下
テストステロン(男性ホルモン) 30~100 ng/dl
エストラジオール(女性ホルモン) 30~50 pg/ml
プロゲステロン(女性ホルモン) 5~8pg/ml

上記の項目は外来で採血して7日~10日前後で結果が出ますから、自分のホルモン値が心配な方は、まず医療機関で測定を受けて、結果として不足が判明した場合は、それを補給するサプリメントの摂取をお薦めします。
たとえば、不妊の治療を受けている女性のほとんどは、DHEAの値が極端に低いことが分かっています。前半に書いた31項目の中の18番と19番の症状は皮膚科でよく見られますが、この場合も副腎疲労症候群を合併している場合が多々あります。
コルチゾールには炎症を抑える作用もあります。
アレルギー疾患で処方されるステロイド剤とは、実はこのコルチゾールの化学物質なのです。
ホルモン検査をして、コルチゾールとDHEAの両方が下がっている場合、予防医学ではまずDHEAのサプリメントを投与してDHEAの底上げをします。
このサプリメントは合成でなく、天然のホルモンです。
約4ヶ月で効果が見られるのですが、服用をやめてしまうとぶり返しが来るので、基本的には1~2年単位で処方を続けます。

昨年まで、当院ではアトピーetcのアレルギー疾患の方にはDHEAの測定や投与をしていませんでした。
しかし昨年9月のマンスリートークで紹介したように岡山のgdmクリニックではアトピーの方に積極的にビタミンCとDHEAを処方して好結果を出しています。
当院の外来にて、アトピーの方に対してビタミンCの必要性は今までにも十分に伝えて来ましたが、2014年からは、DHEAについても啓蒙したいと思います。
DHEAやコルチゾールは外来で簡単に測定出来る項目ですので、測定希望の方は通院時に、測定希望とおっしゃって下さい。
またDHEAサプリメント希望の方には、ビタミンCと同様にPure社のDHEAを処方いたします。
このDHEAサプリメントは、数行上にも書きましたが、天然のホルモンなので適正量ならば長期服用しても副作用は考えなくて大丈夫です。
以上、副腎疲労症候群とDHEAという題名でここまで述べて来ましたが、簡単に要約すると次の2点がポイントです。

① 昨年まで当院では男性のうつ状態の方にはDHEAの測定を行い、低値を確認してからDHEAサプリメントを投与していたが、これは女性のうつ状態の方にも有効と思われる。
② 今まで、アレルギー疾患の方に
副腎疲労症候群の説明をして来なかったが、2014年からは恒例の「アトピー完治法」の中にこの説明を加えるとともに、その方のDHEA低値を確認したら積極的にDHEAサプリメントを推奨する。

現在、通院中の方や、今まで通院していなくとも今回の副腎疲労症候群の内容に興味を持った方は、外来にてDHEA測定希望とおっしゃって下さい。
そうすれば、その日に採血して約10日程度で結果をお教え出来ますし、数値が低ければ、この素晴らしいDHEAサプリメントを処方することが可能です。
追記ですが、今回の「若くて疲れ知らずの人は副腎が元気」を書かれた上符先生は遅発型食物アレルギー検査の日本における第1人者です。
この検査については、上符先生自身が分かりやすく解説した動画(基礎編、応用編)11月のマンスリートークの中から見られるようになっていますので、原因不明の病気で悩んでいる方は、そちらの画像も是非ご覧下さい。

文責

谷口雄一

宝地図用紙のプレゼント!

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2011年5月のマンスリートークで1度宝地図を紹介していますが、今月、その著者である望月俊孝さんから新しい宝地図の用紙が送られて来たので、皆さんにプレゼントしたいと思います。
詳しい利用の仕方は、2011年5月のマンスリートークの内容を参考にして下さい。
上の宝地図の用紙という文字をクリックして、用紙をダウンロードして具体的に自分の願望を過去形でお書き下さい。

追記!
2011年4月のマンスリートークの前半に書いてあるのですが、2011年5月のマンスリートークの内容は、実際は2003年に書かれたものです。
その頃は、大震災後のバタバタでとてもマンスリートークを書いている時間が取れなかったため、過去の当院HPの中から評判の良かったものを順に再紹介していました。

全国のプラセンタ著功例の紹介!

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当院がプラセンタ注射を始めたのは、平成21年の3月です。
あれから4年半以上経過して、プラセンタ注射がいろいろな効能をもつことが分かって来ました。プラセンタの一般的なことは当院HPトップページの左側の列の一番下のプラセンタ療法をクリックして内容をご覧下さい。
今回は、ここ2~3年のあいだに実際の医療現場でどのような効果が出ているかについての具体例を紹介していきます。

1.① C型慢性肝炎患者に対してインターフェロンとの併用で副作用なしに相乗効果を発揮している。
  ② ホルモンと自律神経のバランスを調整して更年期障害を緩和する。
  ③ 関節リウマチ、アトピーなどのアレルギー疾患も改善。
    (東京都渋谷区 吉田クリニック)

2.更年期障害の女性に対して、血行と自律神経の両方に働きかけている。
  (横浜市都筑区 らら 女性総合クリニック)

3.プラセンタは「注射する漢方薬」のようだ。(札幌市中央区 響きの杜クリニック)

4.自分の腰痛、坐骨神経痛に有効であった。患者さんでは脊柱間狭窄症に対して有効。
  (さいたま市浦和区 清水整形外科クリニック)

5.辛い痛みが解消されるだけでなく、ステロイド剤などの使用が激減・不要になった。
  (東京都江東区 日本リウマチ学会専門医 南砂町駅前クリニック)

6.心身相関作用で、社会不安障害・パニック障害などが治癒。
  (福岡市中央区 アイさくらクリニック)

7.抗うつ薬で対処できないうつ病に週2回1回3アンプルで効果。
  (千葉県松戸市 ホロ松戸クリニック)

8.女性のウェルエイジング(良き成熟)をサポートしてくれる。
  (北九州市小倉北区 行徳クリニック)

9.ボケの防止に有効。(沖縄県宣野湾市 統合医療センター・クリニックぎのわん)

10.気力が出て元気になることから、ボケ防止効果が生まれる。
   (神戸市東灘区 甲南回生松本クリニック)

11.歯周炎・歯周病に効果が出るだけでなく、インプラント治療にも効果。
   (東京都新宿区 熊倉歯科)

12.脊柱間狭窄症、坐骨神経痛、肩こり、線維筋通症、喘息に効果あり。
   (東京都武蔵野市 吉祥寺中医クリニック)

13.先天性股関節脱臼、頸部脊柱間狭窄症、花粉症、成人アトピーに効果あり。
   (熊本県熊本市 レリーブル自然医療クリニック)

以上、全国の医療機関から最近2~3年間に報告された13のケースを紹介しました。
今年から、日本胎盤臨床研究会は研究会の枠を超えて、日本胎盤臨床医学会と格上げになりました。それにともない、本年5月に東京で認定医試験が実施され、合格者には認定証が授与されました。
今までどこでプラセンタ治療を受けていいか分からなかった方は、この認定証が授与されている日本胎盤臨床医学会の登録医院にて認定医のもとで治療を受けるのが無難です。
上記の登録医院の文字をクリックすると、全国の登録医院が表示されますから、その中で自宅から一番近いクリニックを探してプラセンタ治療を受けて下さい。

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谷口雄一

オバジ製品のリニューアルについて!

赤の太字からはリンクします

今まで皆様に愛用して頂いたオバジニューダームシステムですが、2014年からはグレードアップされた新製品に変わります。
それはZEIN OBAGI、MD(ドクター ゼイン オバジ)の頭文字を取って、ZO SKIN HEALTH という名前になります。
今までのニューダーム製品から新製品ZO SKIN HEALTH製品へ移行する場合の具体案について述べていきます。
ZO SKIN HEALTHの中ではTherapeuticというProgramがオバジニューダームに匹敵します。
まず、ニューダーム1番の洗顔料フォーミングジェルですが、ZO SKIN製品Therapeuticでは乾燥肌か脂性肌かによって製品が変わります。乾燥肌にはノーマクレンズ、脂性肌にはオイラクレンズという製品をお薦めします。今までのフォーミングジェルでは200mlで5880円でしたが、今度のZO SKIN製品になると同価格で240ml入っているのでお得です。
2番の化粧水トナーは、ZO SKIN製品Therapeuticではバラト-ンという名前になります。価格は6300円で全く同じです。
3番の美容クリームはクリアからミラミンという名前になります。
これの定価は12600円で前価格のままですが用量は57gから80gに増量されます。
4番のピーリングクリームはエクスフォダームからグリコジェントという名前になります。これも前価格10920円のままで用量は57gから80gに増量されます。
5番の美容クリームはブレンダーからミラミックスという名前になります。
価格は12180円のままですが、3番、4番と同様に用量が57gから80gに増量されます。
6番の日焼け止めは、オバジ製品ではヘルシースキンプロテクションSPF35サンシールド MSPF50の2種類でしたが、ZO SKIN製品も2種類あります。
1つはオクリプスシーSPF50というもの、もう1つはメイク時のベース代わりにも使えるプラスプライマーSPF30です。価格はオクリプスシーSPF50が11130円、プラスプライマーSPF30は7560円となります。
今までオバジニューダームを使っていて、その中の単品が不足した場合は、上記の記載を参考にして下さい。そうすれば、ZO SKIN製品での何を使うかがすぐに分かると思いますが、一応、対比表も供覧致しますので、それにて全体像を把握して下さい。

さて、このあとはオバジシリーズにはなかった製品プログラムを2つ紹介したいと思います。
それは、ZO SKIN製品を使うMaintenance Skin Conditioning Program といいます。
この中にはLevel ⅠRetinolLevel ⅡAggressive Retinol の2つの方法があります。
Level Ⅰは、小じわや毛穴は気にならないが、シミやくすみを何とかしたいという方に適しています。
Level Ⅱは小じわや毛穴を目立たなくするだけでなく、顔全体の赤みも押さえてくれます。
今までオバジを始めたくても、仕事柄どうしてもリアクションが目立つのは困るという方が多数いらっしゃいましたが、そのような方にはこのLevel ⅠRetinolがお薦めです。
2013年になってから、当院ではオバジニューダームのマイルドタイプを始めましたが、そのマイルドな反応でさえ始めることに躊躇していた方々に対して、このLevel ⅠRetinolをお薦めします。
また、Level Ⅱ Aggressive RetinolLevel ⅠRetinolを1クール行って、もう1ランク上の美しく健やかな肌を作りたいという方に向いていると思います。
LevelⅠRetinolは、①洗顔料 ②化粧水、③美容クリーム、④日焼け止めの組み合わせです。①ではTherapeutic製品のほかにエクスフォリエーティングポリッシュというスクラブ洗顔も週に2~3回使用、②はパラト-ン、③の美容クリームは、ブライトネックス(夜)とデイリーPD(朝、夜)の2種類、④はTherapeutic製品と同じです。③で使うブライトネックスには、しみやくすみを防ぐ力をサポートしてお肌の色調を整えかつキープしてくれる作用があり、またデイリーPDとは、お肌の保護と補正を導くまろやかなローションです。
LevelⅡRetinolは、LevelⅠRetinolと同様に①洗顔料 ②化粧水、③美容クリーム、④日焼け止めの組み合わせなのですが、③の美容クリームが3種類となり、上記の2種類のほかにレタマックスというレチノールを含むアクティブなビタミンA美容クリームを週2回使用します。
このようにZO SKIN HEALTH ではTherapeuticLevelⅠRetinolLevelⅡRetinol という3つのProgramがメインとなります。
それ以外にもDaily Skin Care (LevelⅠ)とDaily Skin Care (LevelⅡ)、Protection という別の3つのprogramがありますが、これについては後日述べたいと思います。

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谷口雄一

今月は役に立つ音声、画像の紹介と感想、体験談募集についてです。

今までマンスリートークでいろいろなことを書いてきました。現在、遠方から通院中の方はその内容を読んで受診された方々がほとんどです。今年は、このマンスリートークを読んで、北海道、九州、岡山、岐阜、静岡、長野からいらした方も数名います。
なかには千葉県Iさんのように過去のマンスリートークを最初から最後まで全て読んでくれている方もいらっしゃいます。
小生としても皆さんに読んでもらえるのは嬉しいかぎりです。
今月はマンスリートーク読者の皆さんに、とても役に立つ音声と画像を数点プレゼントしたいと思います。
その内容は今年の1月から11月までに私がインターネット経由で見聞きしたしたものの中で興味深いものばかりです。
皆さんの忙しい時間を少しだけ使ってご利用頂ければ望外の喜びです。
また、当院通院中の方には外来において感想や体験談を随時聞かせてもらっていましたが、HPの中では感想や体験談を募集していませんでした。それは、過去にHP内に「読者の広場!」という自由に書き込めるメルアドを公開したところ、そのメルアドに業者からの商品の宣伝やイタズラ書きが殺到し、消すのに苦労した苦い経験があるからです。
今後は、当院HPマンスリートークを読んで、感想や自分の体験談があれば、当院宛にFaxまたは郵便で送って下さい。Fax番号は028-675-6077です。小生が「これは是非とも皆さんに紹介する価値があるコメントである。」と思ったものは、随時HP内で紹介させて頂こうと考えています。

ここで、今までに通院中の方から頂いたコメントで素晴らしいもの2点紹介させて頂きます。
1つは平成23年に「希望の命水(生体ミネラル)」を飲まれた25歳の女性の書かれたもの、もう1つは平成25年にニキビ治療のクレンジダームを使われた27歳女性の体験談です。どちらも素晴らしい文章です。
以下の2行をクリックするとしてその素晴らしい体験談が読めるようになっています。
希望の命水体験談
クレンジダーム体験談
今後も、当院マンスリートークを読んでくださる方々からこのような体験談を頂ければ大変有難いです。

それでは、ここからは、まず3つの音声を紹介します。
★「あなたを幸せに導く3つの知恵」  音声3本
以下の赤文字をクリックして、次に出てくる「開く」をクリックすると数秒で音声が流れ出します。

①と②はケンタッキーフライドチキンの創始者カーネル・サンダースの話です。

①人生を始めるのに遅すぎることはない1 (約9.9MB)8分39秒

②人生を始めるのに遅すぎることはない2 (約15.6MB)13分40秒

次はある日本人画家とピカソの実話です。

③70年と5分の業績の成果か?たった5分の労働か?(約9.3MB)8分6秒

ここからは下は画像紹介です。
1番目はステロイド依存が分かりやすく描かれている英語のアニメです。
アトピー性皮膚炎で当院のマンスリートークを読んでいらっしゃる方には、必須の内容です。また、アトピー性皮膚炎でステロイドによる対症療法を継続するか、または脱ステロイドに挑戦しようかと思案中の方も是非ともご覧下さい。
日本語の文字が出て来ますので、英語が聞き取れなくても十分理解出来ます。

2番目の動画は、 自分の「選択」で、人生を変えたある女性の動画です。
木下晴弘さんの著書、『涙の数だけ大きくなれる!』で紹介された 『あるレジ打ちの女性』の話です。結末が非常に感動的です。

3番目の動画は大阪の公立小学校の先生が大震災発生、数日後に作成された動画です。
あの未曾有の大震災から2年半以上たちました。被害にあわれた皆様、そして、現在もその影響を大きく受けていらっしゃる方々も数えきれないくらい多いことも報道されています。2年前に、感じたこと、決意したことが日々、ついつい風化してしまいがちですが、そんな時に見る動画です。

当院の先月のマンスリートークは遅発型(遅延型)フードアレルギーの話でした。
一方、銀座上符メディカルクリニックの上符先生は、この遅発型(遅延型)フードアレルギーについて一般の方にも理解出来る分かりやすい動画をYoutubeにアップされました。
当院の10月のマンスリートークを読んだ方なら十分に理解出来る内容ですから、是非ともその動画をご覧下さい。

遅発型(遅延型)フードアレルギー基礎編

遅発型(遅延型)フードアレルギー応用編

最後は宝地図ナビゲーターの仲間の一人でもある腰塚勇人先生の動画です。スキーによる骨折で下半身不随から立ち直り子供まで授かることの出来た感動的な話です。

以上、今回のマンスリートークで紹介した音声や画像に何らかの感想がある方は、是非とも谷口医院までFaxまた封筒にてお送り下さい。

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谷口雄一

遅発型フードアレルギーの存在をご存知ですか?

現在、日本の医療機関で行われている食物アレルギー検査はIgE依存性反応の1種類だけです。
しかし、欧州アレルギー・臨床免疫学会(EAACI)においては、「食物アレルギーとは食物に対する免疫反応であり、その中にはIgE依存性反応と非IgE依存性反応の2つがある。そして、非IgE依存性反応においてはIgG抗体、IgA抗体及び免疫複合体が重要な位置を占めている。」というように考えられています。
典型的なIgE依存性反応(即時型過敏性反応)は暴露後すぐに起こります。
多くの場合、これらの反応は急激なものであるため、誘発食物と症状との関連は分かりやすいです。
このタイプの反応として一般的なものには、蕁麻疹、腫れ、急性胃腸障害、口腔アレルギー症候群に伴う症状、急性喘息発作などがあります。
一方、非IgE依存性反応による症状の発現は多くの場合、抗原への暴露から数時間から数日後に起こります。
このため、このような反応は遅延型過敏性反応と呼ばれます。
遅延反応にはIgGやIgAなどの抗体や、抗原と抗体によって形成される免疫複合体が関係している可能性があります。
遅延型反応による症状の認識には困難を伴うことがあります。
それは、症状が軽度であったり慢性的なものがあることが多く、体内のあらゆる部位または器官に発症するためです。
また、症状の発現が遅いため、症状と誘発食物との関連を見つけることも難しく、非IgE依存性の免疫反応が臨床的関連の面からは十分に正しく評価されないことも多々あります。
食物に対するIgGまたはIgA抗体に関連する健康状態の中で、すでに広く研究が行われているセリアック病やグルテン過敏症との関係はよく知られています。
例えば、小麦グリジアンに対する血清IgAの選択的増加は、腸粘膜に影響が見られるセリアック病、クローン病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎などの多くの疾患に見られます。
食物特異性IgGは、過敏性大腸炎(IRB)、アテローム性動脈硬化症、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、肥満、その他多くの疾患に関与しています。

遅延型食物アレルギーと関係が疑われる疾患は?

消化器系:便秘、下痢、消化不良、腹痛、吐き気、過敏性腸症候群、満腹感 etc

精神神経症状:不安神経症、頭痛、情緒不安定、うつ、頭が重い、集中力不足、etc

皮膚症状:アトピー性皮膚炎、にきび、ふけ、肌荒れ、多汗 etc

呼吸器系:鼻水、鼻づまり、慢性副鼻腔炎 etc

泌尿生殖器系:頻尿、尿意切迫、夜尿症(小児)、月経前緊張症候群、おりもの etc

筋骨格系:筋肉痛、関節痛、関節炎、関節リウマチ、etc

その他:不整脈、慢性疲労、倦怠感、口内炎、むくみ、体重増加、眠気、etc

対処法は?

採血した血液をアメリカのUSバイオテック研究所に送り、ELISA法を用いて食物に対する特異的IgE、 IgG、IgA抗体の上昇を特定します。そしてその検査結果によって食物除去プロトコールを作ります。
①    検査でアレルギーレベルⅢ以上と判定された食品は、半年間摂らないようにします。
②    卵や乳製品は、いろいろな料理や食品に使われているので、卵、乳製品そのものだけでなく、
       さまざまな食べ物の成分表示に注意して下さい。
③    和食にすると、比較的アレルゲン除去がスムーズとなります。
④    1人だけでアレルゲン除去に取り組まないで、家族や友人など協力者がいたほうがいいです。
⑤    アレルゲンと判定された食品を摂らない以外に、消化吸収を良くする努力が必要です。
⑥    半年間、アレルゲン除去をして、再検査で改善がみられれば、その食品も少しずつ食べられる
       ようになります。

体験談コーナー

以下に7人の体験談を紹介します。(太陽笑顔fufufu..2012vol.8参照)
※イニシャルをクリックすると体験談が見れます。

1.E.Sさん(46歳・女性)

2.I.Tさん(27歳・男性)

3.T.Yさん(43歳・女性)

4.T.Hさん(68歳・女性)

5.Y・Uさん(女性)とのQ&A(US BioTek日本正規代理店アンブロシア株式会社パンフ参照)

6.M.Mさん(14歳・女性)とのQ&A(US BioTek日本正規代理店アンブロシア株式会社パンフ参照)

7.M.Sさん(10歳・男性)とのQ&A(US BioTek日本正規代理店アンブロシア株式会社パンフ参照)

結論

当院では今のところ遅発型フードアレルギーは、アトピー性皮膚炎の方にしか実施しておりません。
しかし、上記の体験者の声や海外で著功例が報告されている例を見ると、アトピー以外の慢性疾患にもこの遅発型フードアレルギー検査は有効のようです。
当院のHPを読んでくれている皆さんの中で、原因不明の慢性疾患でお悩みの方は是非ともこの検査を受けてみて下さい。皆さんが気になる価格ですが、当院ではIgG+IgEが31700円、IgG単独は23760円、IgA単独21000円です。この価格が高いと思う方は、東京のクリニック数件のHPを開いてIgG検査がいくらで実施されているかお調べ下さい。東京都内では、IgG検査だけで52500円が相場です。
当院では、この遅発型フードアレルギー検査を実施することで、1人でも多くの方が救われることを願っているため、他院と比べて安価で検査を行っています。今後もこの低価格を維持する覚悟ですので、自分の疾患に何かの食べ物が関係しているかもしれないと疑っている方は、是非ともIgG+IgE(31700円)検査をお受け下さい。

文責

谷口雄一

Pure社のサプリメントについて!

赤の太字からはリンクします

当院ではアトピー性皮膚炎、心療内科、産婦人科で通院中の方に各種のサプリメントを提供していますが、そのサプリメントの大半はアメリカのPure社のものです。
そこで今月のマンスリートークではPure社のサプリメントの特徴について説明したいと思います。
Pure社は日本国内ではピュアエンキャプスレーション社として紹介されています。
その特徴は、「良品」、「純度」、「品質」、「科学」の4つです。

1.    「良品」について
米国で6000人を超す定期購買者を対象としたConsumer Labs(消費者ラボ)の調査で、5年間連続で医療関係者が選ぶブランド第1位と認定されました。
この調査での評価の基準は、品質、効果性、服用された方々の満足度です。
2.    「純度」について
純度が高い最高品質で、体内吸収が容易な低アレルギー性成分のみで調合しているので、アレルギー感受性の高い患者さんに対しても長期にわたり使用頂けます。
すなわち、サプリメントの内容成分が原因の遅延性IgGアレルギーが生じることのないように細心の注意が払われているハイポアレルギーの製品です。
3.    「品質」について
製品の成分は全て明確に表示され、充填剤、コーティング、人工着色剤、賦形剤などの成分は一切含まれていません。また、小麦、グルテン、保存剤、不飽和脂肪酸油などは使用していません。そして独立機関による重金属、殺虫剤、及び微小生物検査で、純度の高さと安全性が保証されています。
4.    「科学」について
製品は、栄養学者、医学博士、医学のエキスパートが、臨床試験、及び研究デザインに必要不可欠な二重設盲検プラセボ対照試験に基づき含有量と服用量を定め調剤したものです。

ここから下は現在当院で使っているPure社のサプリメントについて解説します。

① ビタミンA→上皮細胞の完全化を起こすといわれ、上皮細胞と汗腺の良化を促進して皮膚の健康を助けてくれます。その結果として皮膚の表皮細胞の乾燥を防いで潤いを与えてくれます。
1ケースは120個入り2000円です。1日4個の摂取が必要なので30日分です。
1個単価は16.6円となります。

② ビタミンC→強い皮膚を作るのが主作用です。表皮下にあるコラーゲン層の形成を強力に促進して、かつビタミンEと同様に体内で酸化防止の働きをします。また、細胞を傷つける活性酸素を無毒化したり細胞の酸化を防止して炎症の拡大を阻止するような働きがあるため、細胞機能の維持と再生には大変重要な物質となっています。
1ケースは250個入り5740円です。 1日5個の摂取が必要なので50日分です。
1個単価は22.9円となります。このサプリメント5個は日本のシナールですと25個分のビタミンC含有となります。

③ ビタミンE→皮膚を若返らせる作用が主です。ビタミンEは脂溶性であるため種々の細胞膜に入り込み、そこに含まれている脂質の酸化を防いで、細胞機能を正常に維持する作用があるばかりでなく、ビタミンCと共に活性酸素を無毒化して皮膚細胞を活性酸素毒から保護してくれます。
1ケースは180個入り7200円です。 1日2個の摂取が必要なので90日分です。
1個単価は40円となります。

④ ボラージュオイル→天然ボラージュオイルにはガンマリノレン酸という必須脂肪酸が多量に含まれているため、それによって皮膚の乾燥化が防止され表皮細胞の保湿性が維持されています。アトピーの方は、一般的に体内でのビタミンA,ビタミンC,ビタミンEの生成が低く、乾燥肌になるやすいので、天然ボラージュオイルの摂取によってアトピー肌の改善(特に乾燥肌に対して)が期待されます。
1ケースは180個入り9400円です。 1日2個の摂取が必要なので90日分です。
1個単価は52円となります。

⑤ 亜鉛 →新しい皮膚細胞の再生の際に生じる新たな蛋白質合成の促進に役立ちます。
1ケースは180個入り4500円です。 1日2個の摂取が必要なので90日分です。
1個単価は25円となります。

⑥ ナイアシン→ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、エネルギー代謝、代謝機能、関節機能などに良い報告があります。当院では統合失調症、うつ病、自律神経失調etcの方に使用しています。
1ケースは180個入り10500円です。 1日4個の摂取が必要なので45日分です。
1個単価は58.3円となります。

⑦ B-コンプレックスプラス→Bコンプレックスプラスは、ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B12、ビオチン、そして葉酸を含むビタミンBの複合体です。これら総ての成分は最も生理学的に利用可能で機能的な形態になっています。
1ケースは120個入り4780円です。 1日3個の摂取が必要なので40日分です。
1個単価は39.8円となります。

⑧ DHEA→デヒドロエピアンドロステロンの略です。奇跡の若返りホルモンとも言われて、アメリカでは栄養補助食品として販売されています。主な作用は以下の5点です。
  ①    免疫力の機能を高める。
  ②    気分が向上し、若々しい活力や精力を強める。
  ③    脳細胞の発達が促進され学習能力と記憶力が向上する。
  ④    体脂肪の増加が防ぎやすくなり、体をより筋肉質にするのを助ける。
  ⑤    インシュリンの正常な分泌を助けて糖尿病を予防する。

男性が若さを維持する男性ホルモンの分泌量は20代前半を境として、50代では20代前半の1/4にまで減ります。DHEAサプリメントは体内での分泌量が減る男性ホルモンを補い、20代の頃のような若々しさを維持してくれます。DHEAサプリメンントは、ほとんどの40代以降の男性に当てはまる、運動不足、性欲減退感、中年太り、白髪の増加、動脈硬化への不安など老化現象の防止に効果の高い男性用若返りサプリメントと言えます。当院では主に男性更年期障害やLOH症候群の方に使っています。体外受精で有名なIVF大阪クリニック森本義晴先生は不妊症の方の卵子の質を高めるために使用されているので、当院の不妊症患者さんで排卵誘発が必要な方にも使っています。岡山のgdmクリニック森谷先生はアトピー性皮膚炎の方に高濃度ビタミンC点滴とDHEAを推奨しています。
1ケースは60個入り3990円です。 1日2個の摂取が必要なので30日分です。
1個単価は66.5円となります。

⑨ 5-HTP→5-ヒドロキシトリプトファンのことです。5-ヒドロキシトリプトファンはセロトニンに転換される一つ前のトリプトファンから天然合成で出来ている中間体です。セロトニンは重要な神経伝達物質です。臨床的研究では、5 – HTPの投与はセロトニン生産をサポートすると提案されます。当院ではうつ症状の方や不眠症の方に使っています。
1ケースは180個入り18300円です。 1日3個の摂取が必要なので60日分です。
1個単価は101.6円となります。

⑩    メラトニン→メラトニンは睡眠のサポートとして知られていますが実は強力な抗酸化剤でもあります。男性の精子の質を高める作用があるので、上記のIVFなんばクリニックでは不妊症カップルの 男性に使用しています。当院では不眠症で睡眠薬摂取に抵抗ある方や、精子の検査で運動性不良の方に使っています。
1ケースは60個入り6696円です。 1日1個の摂取が必要なので60日分です。
1個単価は111.6円となります。インタ-ネットで販売されているメラトニンはほとんど2mgか3mgですが、当院のものは20mgと高値のものです。

以上、当院で使用しているPure社のサプリメントについて説明してきましたが、質問のある方は当院受診時に私に直接質問して下さい。

文責

谷口雄一

高濃度ビタミンC点滴とは!

ビタミンCがお肌に良いとか健康に良いというイメージは誰もがお持ちだと思います。
しかし、ビタミンCはそれだけにとどまらず、実はがん治療にも使えるのです。
その場合は、経口でビタミンCを飲むだけでは不十分で、大量のビタミンCを点滴で血管内に投与する必要があります。
大量のビタミンCが点滴されると、血管内のビタミンCは血管外の組織に漏れ出ていきます。そして高濃度となったビタミンCからは、活性酸素のひとつである過酸化水素が発生します。
がん細胞は血管外の組織にあるので、この活性酸素である過酸化水素ががん細胞を殺してくれます。
これが、高濃度ビタミンC点滴によりがん細胞が殺されるメカニズムです。
高濃度ビタミンC点滴で組織中に発生した過酸化水素は、およそ30分でがん細胞を殺します。
高濃度ビタミンC点滴において、このがん細胞を殺せる血中濃度は、およそ1時間持続します。
高濃度ビタミンC点滴では早期がんよりももっと早い段階のいわば超早期のがんを叩くことも出来るわけですから、再発や未だ発症していないガンの予防としても有効な手段となりえます。
ビタミンCの働きには血中濃度の違いによって2つの作用があります。
低濃度のときは、体内にある余分な活性酸素を退治する抗酸化作用の働きをするのに、高濃度になると今度は活性酸素のひとつである過酸化水素を発生させて、この過酸化水素を分解する力のないがん細胞を退治する酸化作用の働きをします。
高濃度ビタミンC点滴はがん細胞を殺すだけでなく、その他にも多くの効果を発揮します。

ここで、高濃度ビタミンC点滴の効果を7つまとめてみます。

1. 活性酸素を抑える作用がある(低濃度の場合)→老化防止、しみ、しわが減ります。
2. 天然の抗がん剤として作用する(高濃度の場合)→がん細胞を殺します。
3. 免疫力をアップさせる→抵抗力がつき、風邪をひきにくくなります。
4. 鎮痛効果がある→ガン転移の痛みなどを軽減します
5. コラーゲンを増殖させる→がん細胞の増殖を抑制する。また、お肌にハリとツヤを出してくれます。
6. QOL(生活の質)が改善する→元気に暮らせます。
7. キレート効果(排毒作用)がある→有害重金属などの排泄を促します。

上記の多くの効果により高濃度ビタミンC点滴は、がん細胞を退治するだけでなく、抗酸化力も高め、肌をきれいにしたり、髪が増えてきたり、免疫力をアップしたりして、点滴を受けるごとに元気にしてくれます。
この点が、繰り返すごとに副作用が強くなり元気がなくなるという現在の化学療法や放射線療法と決定的に異なるところです。
さらに現在、多岐にわたるビタミンCの効果はがん細胞だけでなく、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患に、またうつ病や統合失調症といった精神疾患に、さらには現代のストレス社会の代名詞とも言える慢性疲労症候群においても広く有効性が認められています。
ですから、この高濃度ビタミンC点滴は多くの潜在的な力を持った治療といえます。
一般的にビタミンC 25gの点滴は40分から1時間、ビタミンC 50gの点滴で1時間から1時間20分くらいかかります。

副作用として①点滴刺入部の痛み、②眠気やだるさ、③嘔気や頭痛、④低血糖症状(冷感、疲労感、めまいなど)が見られると言われていますが、当院で4年間実施した方で、②以外の副作用が出た方は1人もいません。
②の副作用は、花粉症などのアレルギーの薬を飲んだときに眠気を感じるのと同様に抗ヒスタミン作用によるものです。

高濃度ビタミンCの一般的な内容が知りたい方は、スピックサロンメディカルクリニックの柳澤厚生先生の「超高濃度ビタミンC点滴療法ハンドブック、またがんに対する高濃度ビタミンC点滴の詳しい内容が知りたい方は、三番町ごきげんクリニックの澤登雅一先生の「ビタミンCはガンに効くをお読み下さい。
一般的に高濃度ビタミンC点滴25gの金額は、インターネットで検索すれば、安いところで1万前後、高いところでは2万~3万もしています。

当院では今のところそれらの価格を大幅に下回る5250円で実施しています。
上記の1番から7番の効果を期待する方は、まず1週間に1回で合計10回を早めに体験して、ご自身の体で効果を体感してみて下さい。
文責

谷口雄一

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