gdmクリニックではガン治療にも高濃度VC点滴を用いていますが、その他にアトピー性皮膚炎の方にもよく点滴を行っています。アトピー性皮膚炎の方は、ステロイド軟膏を小さい頃から長期間連用している方が多いので、副腎萎縮をきたしています。そのため副腎の機能が低下しており自前の副腎皮質ホルモンを十分産生できません。またアトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が低下しているため、皮内に細菌・ウイルス・真菌などが感染して炎症を合併しています。副腎はVCが高濃度に存在している臓器です。また副腎皮質ホルモンの材料のひとつがVCでもあります。高濃度VC点滴を行うことで、副腎でのVC濃度が高まり副腎機能が改善しますし、副腎皮質ホルモンの材料も供給されますし、抗ウイルス・抗炎症作用も有していますので、アトピー性皮膚炎の改善に役立ちます。アトピー性皮膚炎の方はDHEA-Sの値が低下している人が多いです。DHEA-Sは副腎で産生されるホルモンの一種で、この値が低い方は副腎疲労を起こしていると考えられます。gdmクリニックではDHEA-Sの低い方には、DHEAの薬を処方しています。DHEAを補充することで副腎疲労が改善し、アトピー性皮膚炎の改善やステロイド減量・離脱に役立ちます。