他の漢方薬と併用すれば効果倍増
●「馬油」でうすめるとぬりやすい
タイツコウ軟膏を患部に直接ぬるとき、
注意していてもついつい力が入ってしまい
ます。
また、ガーゼにのせるときでも、アト
ピー性皮膚炎のように患部が大きいと、広
範囲にのばすのが大変です。
そこで、タイツコウ軟膏を広い範囲にの
ばして用いるときには、馬油(皮膚保護
剤)でうすめて使う方法をお勧めします。
少し多めの馬油にタイツコウ軟膏を混ぜ
合わせると、のびがよくなり、かなり使い
やすくなります。
馬油にも皮膚疾患を解消する作用があり
ますので、併せて使えば効果のパワーアッ
プがのぞめます。
なお、タイツコウ軟膏と馬油の配合比率
は、自分の使いやすい程度で結構です。
●においは「プロポリス」で解消
タイツコウ軟膏の欠点として、カレー臭
に似た独特のにおいを指摘する人がいま
す。
なかには、そのにおいを嫌って使用をス
トップしてしまう人もいます。タイツコウ
軟膏の効果を考えれば、非常に残念なこと
です。
わたくしの診療所では、そうしたケース
については、プロポリス(ミツバチが樹脂
や花粉などからつくりだす膠に似た物質
で、豊富な栄養素をもつ)との併用を勧め
ています。
タイツコウ軟膏にプロポリスをまぜる
と、プロポリスのにおいで少しにおいが和
らぐのです。
プロポリスも皮膚疾患に有効作用します
から、一石二鳥というわけ。ぜひお試しくだ
さい。