多種多様の疾患の原因として食物アレルギーが存在しますが、従来からあるIgEの検査ではほんの一部しかわかりません。食物アレルギーはサバによる湿疹のような直ちに起こるものはわずかで(即時型)、2~3日後に起こる症状も多いので、判定が難しいのが現状でした(遅延型)。そこで米国を中心として行われているのがIgGアレルギー検査です。
この検査ではかなり正確に遅延型食物アレルギーを判定できますが、わが国では行われておらず、米国に血清を送っています、従来の検査でははっきりしないいろいろな病気の背後に遅延型アレルギーがありますので、この検査をお勧めします。
当医院では多くの神経疾患、うつ症状、自閉症、注意欠陥障害の患者様方を見ていますがIgGアレルギー反応陽性の方はかなり多いです。これらの患者の方々はアレルギー食品を除去するだけでも症状の改善が期待出来ますので、これは本当に検証すべき重要な点です。