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2014年3月のアーカイブ

通院中の皆様への連絡!

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  • 2月のマンスリートークを読んだ株式会社ビオネの井草克一社長が、「アトピー性皮膚炎でお困りの方に差し上げて下さい。」とビオネ21を100本寄贈してくれました。ビオネ21は1本1890円もする高級品です。さっそく当院通院中の先着100名の方に差し上げたいと思います。
    明日からプレゼントを開始しますので、希望の方は受付にて「ビオネ21希望」とおっしゃって下さい。
  • 通院中の患者さんに新鮮水素水の機械(定価56700円)を1週間無料で貸し出します。当院では今まで通院中の方々に新鮮水素水で作った水素水350ccを毎回差し上げてきました。しかし、通院時のみ350cc飲むという方法では水素水の本来の効果を実感してもらうには無理がありました。
    そこで今度は機械を1週間無料で貸し出して、自宅で水素水を大量に飲んでもらって効果を実感してもらおうというシステムを始めることにしました。3月10日からこの貸し出しを始めますので、希望の方は受診時に「新鮮水素水1週間貸し出し希望」とおっしゃって下さい。

腸は脳より賢い。

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先月に続いて今月も腸のお話です。
昨年の秋にPHPのびのび子育てから「子どもは脳より腸で伸びる!」という特集号が出ました。この内容は子供だけでなく大人にも大変役立つ内容なので、3月のマンスリートークではその内容を紹介したいと思います。

40億年にわたる生物の進化の歴史を見ていくと、その8分の7は脳を持たずに腸のみで生きる時代でした。生き物は「最初に腸ありき」だったのです。脳が出来たのは今から5億年前くらいですから、脳の歴史は腸よりもうんと浅く、腸がないと私たちは生きられないと言って良いのです。腸の働きの最たるものは栄養分の消化・吸収です。
しかしそのほかにも、腸内にいる腸内細菌と共同して、さまざまな仕事をしています。
以下にその内容を述べていきます。

・心理状態
いらいらの原因は腸内細菌の不足かもしれません。イライラする、怒りっぽくなる、落ち込む、こうした心理状態と腸は深く関係しています。腸内細菌が少なければビタミン不足からイライラしたり、怒りやすくなったりします。腸内細菌は、ビタミンBやCの合成を行っています。ビタミン不足はイライラの元です。
また腸内細菌は、うつと関わりのあるセロトニンの合成を行っていますので、腸内細菌が少ないとセロトニン不足で気分の落ち込みや抑うつ状態になったりします。

・勉強
成績アップの影に腸の鍛錬が関係している可能性あり。腸内細菌が合成しているドーパミンは、脳に快楽や歓喜、興奮を伝える働きがあります。また脳を覚醒させ、やる気や集中力も高めます。テストの点数が良かった、成績が上がったときはどんな子も喜びや感激がありますが、腸内細菌が多くてドーパミンも多く出る子は、その気持ちが桁外れに大きくなります。
「自分はできる!」と実感し、ドーパミン効果でさらにやる気や集中力が高まって勉強ができるようになっていくという好循環をもたらします。

・人間関係
腸にやさしい人は、周りの人にもやさしい人です。腸内細菌が多いと幸せ物質がたくさん作られ、周りの人たちと楽しくやろう、仲良くしようといった気持ちでいることができます。  反対に腸内細菌が少ないと短気になり、その結果、人とぶつかりやすくなるという傾向があります。

・愛情
腸を見れば夫婦仲がわかる?恋愛も腸内細菌と無縁ではありません。恋愛感情を感じるとドーパミンがたくさん作られ、脳を覚醒して興奮状態にさせます。恋愛とは、すなわちドーパミンの作用で脳が興奮し、快感を感じたり、創造的になったりして起こる現象というわけです。時が経ってドーパミンの分泌量が減ると恋愛感情も薄れてきます。ですからいつまでも相手に恋愛感情を持ち続ける夫婦仲を良くするには、腸内細菌を元気にして、ドーパミンが作られやすい状態にしておくことも大事なのです。

上で述べたように腸は人間にとってこれほど大切な働きをしているのに、現代っ子の腸は今や大ピンチの状態に陥っています。以下に子どものお腹を蝕む5大悪について述べます。

1. ウンチの量と回数が減っている。
腸内細菌の量はウンチの量から類推できます。なぜならウンチの半分は生きている腸内細菌と死んだ腸内細菌だからです。そのウンチの量が戦後すぐの頃と比べ、現代人は大変少なくなっています。それは子どもも同様です。昨今は便秘の子も増えていますが、ウンチの量や回数が少ないというのは腸内細菌の数も少ないということなのです。

2. 悪玉菌優位になっている。
腸内細菌には悪玉菌と善玉菌がおり、善玉菌がやや優位なバランスが最良です。
しかし現在は、携帯電話や塩素入りの水道水、抗菌グッズなど、腸内細菌を減らす大敵「活性酸素」が増えやすい生活環境です。外遊びの減少で土から土壌菌を体内に取り込む機会も減っていて、腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌優位になっている子が増えています。

3. 食物繊維の摂取量が減っている。
食生活の変化によって、野菜の摂取量が減っています。野菜不足は腸内細菌の数の減少にもつながります。理由は食物繊維の摂取量が減ってしまうからです。食物繊維は「腸のお掃除屋さん」と呼ばれ、腸内をきれいにしてくれます。また腸内細菌のエサにもなっています。食物繊維がないと腸内環境は保たれないのです。

4. 嚙まない食べ物が増えている。
現代は嚙まずに食べられる、柔らかくておいしい、しかも添加物の入った食事が増えました。添加物はお腹の中で活性酸素を発生させます。活性酸素は腸内細菌の善玉菌を減らしてしまいます。食べ物の活性酸素は良く嚙むことで消えていきますが、嚙まずに食べられる食事が増えたことで活性酸素が消えず、腸内細菌の減少につながっています。

5. 「清潔志向」に偏りすぎている。
現代は清潔志向が行き渡り、ばい菌は完全な悪者扱いです。もちろん清潔であることは良いことです。しかし、殺菌力の強い石鹸で日に何回も手洗いをする、抗菌グッズを多用するなど、行き過ぎた殺菌や抗菌は腸内細菌まで減らしてしまい、免疫力をかえって弱めてしまいます。
また子どもを無菌状態にし、菌への抵抗力も失わせてしまうのです。

さて、それでは腸が元気な子はどんな子になるのでしょうか?次に腸元気っ子の4つの特徴を述べます。

1. アレルギー疾患が少ない
腸が元気で腸内細菌が多いと活性酸素をやっつけ、免疫機能にも正常に働いて、アレルギー疾患になりにくい体を作ってくれます。

2. 明るく元気で食欲旺盛
腸内細菌が多いと幸せ物質が多くなり、明るく元気で、やる気も旺盛になります。
消化・吸収も良くなり食欲旺盛でもりもり食べる子になります。

3. 病気に強くなる。
腸が元気だと免疫力が高まるので風邪なども引きづらくなります。
病原菌が入ってきても腸内細菌がやっつけてくれ、病気にも強くなります。

4. お友達と仲良くできる。
お友達とトラブルがあったり、意地悪くされたりしても、体の基盤がしっかりしていれば、無闇に落ち込みすぎず、心のたくましい子でいられます。

どうですか、腸元気っ子はいいことばかりだと思いませんか?
まだ子どもがいない方なら、自分の子は絶対に腸元気っ子にしたいと考えますよね。そのためには、まずあなた自身の腸を大切になさって下さい。

腸を大事にすることは自分を大事にすることです。
私たちの体は裸足に裸でジャングルを駆け回っていた1万年前と変わっていません。免疫システムも細胞自体も1万年前と同じです。腸内細菌たちも、悪玉も善玉も一緒になって、免疫力や「幸せ物質」を作り出し、ヒトの体に良い環境を作り続けてきました。ところが、きれいで快適な環境を求めて生活環境をガラリと変えたことにより、なんと、大人も子供も心身の健康を悪化させるケースが見受けられるようになってしまいました。
だからこそもう1度、感性豊かに体の声に耳を傾け、自分を大事にすることが必要です。誠実で頑張り屋さんの腸をもう少し応援しましょう。きっと毎日をもっとエネルギッシュで晴れやかに過ごせるはずです。

それから、腸の「かしこさ」を信じて下さい。
私たちは「脳」がすべてを司っている司令塔と考えがちです。しかし本当の司令塔は、実は腸の方なのです。例えば脳は添加物のおいしさにいとも簡単にだまされて、体に悪いものをどんどん食べさせようとしますが、腸は体に悪いものがすぐに分かり、速やかに体外に出してしまいます。
脳はだまされやすく、思い込みもします。でも腸は賢いので、そう簡単にだまされません。体の声に耳を傾けるということは、「腸の声」に耳を傾けることであると言っても良いでしょう。

今回の内容で腸の働きが人間とっていかに大切かということがお分かり頂けたでしょうか?
そのためには2月のマンスリートーク書いた「バイオジェニックス」の実行が必須とお考え下さい。

平成26年3月10日  文責谷口雄一

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