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アトピー対策お薦め情報

 

 

いま当院が施行しているアトピー治療法は谷口医院が独断と偏見で作り出したものではありません。いろんな方の意見を参考にし、かつ実際の患者さんでの経験を積み重ねて完成したものです。そこで今回は、読んで役立つ当院以外のクリニックのアトピー情報を紹介したいと思います。 彼らの意見は「アトピーは皮膚の病気でなく体の中の汚れである!」という点で全員が共通しています。そして当院でもその考えに基づいていまの治療を行っています。それでは、名前の知られた14人の見解とその著書を紹介していきます。

 

1.アトピーマガジン社の見解!
アトピー性皮膚炎は「活性酸素が皮膚の細胞を障害し皮膚表面に穴を開け、結果としてダニ、カビなどのアレルギー反応を引き起こす皮膚の炎症」である。
そして対策としては

1. 活性酸素消去能を高めること
2. 皮膚の穴をふさぐこと
3. その間、適切なアレルギー対策をすること。

この3つの対策を十分にすれば回復は望めるはずである。

2.BBwaterの考案者である中山栄基氏!
アトピーを単に皮膚の障害と考えないで下さい。私たちを取り巻く環境の歪みの作用の産物として捉えてください。アトピーの痒みは体の汚れを伝えるメッセージだと考えてください。アトピーの原因は体内の汚れによる生体内環境の悪化によるものであるのだから、体内の清掃を進めないと回復は望めません。
3.大阪の甲田医院の院長である甲田光雄先生!
腸内が著しく汚染されているのがアトピー患者さんの特徴です。アトピー患者は腸壁に傷があるので、腸内から未消化タンパク質などの宿便や菌が侵入してしまう。よってこの戸締りをしっかりすることが一番大切な治療となります。
4.神戸の吉岡事務所の吉岡英介氏!
アトピー性皮膚炎の外因の主犯は水道水の塩素で、従犯は合成界面活性剤である。内因は主犯がミネラル不足で、こちらの従犯は不飽和脂肪酸のバランスの悪化である。当然ながら治療のメインは塩素を除くことである。
5.金沢にあるアトポスの室長である赤嶺福海氏!
アトピー患者さんの便を調べてみると、主要な腸内細菌が千分の1から十万分の一と異常に少なく、逆に通常存在しない黄色ブドウ球菌が多量に発見された。このことをヒントにしてアトピー患者さんたちに健常者から採取した有用腸内細菌群を培養して経口投与したところ大半の方が改善に向かった。結論として「ステロイド剤に頼っていては本当の治癒は望めないので、体内環境改善を治療の根幹と考えなくてはいけない。」
6.西医学(にしいがく)の実践者である渡辺正先生!
「体に現れるいろいろな症状を病気と考えるのではなく、人間の生体それ自身が一生懸命に治療している姿である。」と考えており、アトピー性皮膚炎に見られる湿疹や痒みなどの症状は、体がアトピー性皮膚炎の原因となっている何者かと必死になって戦っている結果として現れている現象だということになります。   西医学(にしいがく)とは有名な西勝造先生が考案されたもので、様々な難病に対して効果が認められています。現在この西医学健康法を実践しているのは、関東では渡辺正先生、関西では甲田光雄先生です。
7.星ヶ丘皮膚科の院長 有沢祥子先生!
アトピーは亜鉛不足が根本原因と思う。亜鉛をサプリメントとして投与することにより重症アトピーの方も明らかな改善が見られた。
8.乳酸菌生産物質ビオネの開発者井草克一氏!
アトピーや乳児湿疹は皮膚の病気でなく、本当は血液の病気です。正常な血液を造ることの出来ない身体になってしまったことが原因です。きれいな血液を造って正常に循環する身体になれば必ず自然治癒力が働きます。そしてきれいな血液を造るためには小腸の環境の改善が必須となります。
9.なかむら鍼灸接骨院の中村昭治氏!
アトピー性皮膚炎、アレルギー性疾患とは皮膚、筋膜、筋肉の血行を改善しようとして、体が自然の反応として血流スピードを上げた時に表面化する疾患である。したがって、血行を抑制するのでなく、血行を改善することこそが根治療法となるのであり、そのために、第一には血行障害の主因である筋肉の硬化をほぐすことが重要になる。今までに、この方法で94%のアトピー患者が改善を示した。
10.還元水を世の中に広めた林秀光氏!
アトピー性皮膚炎の原因は活性酸素である。そしてその活性酸素発生要因の90%は胃腸内異常発酵である。活性水素の豊富な還元水を1日3L以上飲めば、アトピーは必ず改善する。
11.インドのアーユルヴェーダ医学の専門家である安田吉三氏!
アトピー性皮膚炎は体にとって不要なもの、邪魔になるアーマをうまく排泄できず、体内に毒素として蓄積させてしまった結果、体の防御機能である免疫が異常反応(アレルギー反応)を起こし、発症するものです。症状は皮膚に現れますが、体全体の免疫機能の低下が最大原因です。つまりアトピー性皮膚炎は体内毒素を外へ出そうとしている生体防御反応の1つなのです。
12.エドガーケイシー療法の大家である松原秀樹氏!
腸壁が薄くなり腸粘膜がただれてくると未消化のタンパク質が吸収されてしまい、それの腐敗により毒素が生じます。そして、腸から吸収された腐敗ガスは皮膚から排泄されるのです。その毒素によって皮下に炎症を生じたのが皮膚炎です。一般に「皮膚は腸の鏡」といわれているのはこのことを言っています。ですから腸壁を再生、浄化しないことには皮膚の改善はありえないわけです。
13.横浜にあったナチュレ会(遠赤外線治療)の見解!
アトピーは体の異常を知らせるシグナルです。痒みは体の機能異常を知らせてくれているので、皮膚表面だけの治療をしても治りません。アトピーに勝てる「バランスの取れた体」を作っていかなければ、本当の治癒は望めません。
14.船井幸雄氏が絶賛する代替医療の大家 矢山利彦氏!
最近の病気の原因は4つです。1つは金属汚染(歯につめるアマルガム、パラジウム、水道水のアルミ、鉛、水銀etc)。2つ目の原因は電磁波です。体の中に金属が貯まっていると、そこで電磁波が吸収されます。そうすると、そこの血流が低下して排泄力が落ちて、環境化学物質がたまってしまいます。これが3番目の原因です。そして4番目の原因が、そういう部分に入ってくる菌、ウイルス、カビ、あるいは寄生虫などです。さらに精神的ストレスもあります。こういう原因によって起きた障害が皮膚に発現するとアトピ-性皮膚炎となり、肺にきたら喘息、腸にきたら潰瘍性大腸炎、関節にきたらリウマチになります。つまりこの4つの病気は原因は同じなのです。

 

以上14人の方々の意見を紹介してきました。
冒頭にも述べましたが、この方々の意見をもっと詳しく知りたい方は、それぞれの方の著書をご覧下さい。1番から14番までの題名をクリックすれば著書の表紙が見られるようになっています。絶版になっている本も有るかもしれませんが、ほとんどの本は手に入ると思います。どの本も読んでみる価値はあると思います。
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ビタミンA,C,Eの働きと亜鉛、天然ボラージュオイルについて!

先月のマンスリートークでビタミンA,ビタミンC,ビタミンEのサプリメントの必要量について説明しましたが、今回はそれぞれの作用を説明したいと思います。

まずビタミンAですが、これは上皮細胞の完全化といわれ、上皮細胞と汗腺の良化を促進して皮膚の健康を助けてくれます。その結果として皮膚の表皮細胞の乾燥を防ぎ潤いを与えてくれます。

次にビタミンCですが、これは強い皮膚を作るのが主作用でして、表皮下にあるコラーゲン層の形成を強力に促進して、かつビタミンEと同様に体内で酸化防止の働きをします。また、細胞を傷つける活性酸素を無毒化したり細胞の酸化を防止して炎症の拡大を阻止するような働きがあるため、細胞機能の維持と再生には大変重要な物質となっています。

3番目のビタミンEは皮膚を若返らせる作用が主です。ビタミンEは脂溶性であるため種々の細胞膜に入り込み、そこに含まれている脂質の酸化を防いで、細胞機能を正常に維持する作用があるばかりでなく、ビタミンCと共に活性酸素を無毒化して皮膚細胞を活性酸素毒から保護してくれます。

ライト博士は、上の3つのビタミン以外に亜鉛と天然ボラージュオイルの必要性についてもコメントしています。亜鉛は新しい皮膚細胞の再生の際に生じる新たな蛋白質合成の促進に役立ちます。天然ボラージュオイルにはガンマリノレン酸という必須脂肪酸が多量に含まれているため、それによって皮膚の乾燥化が防止され表皮細胞の保湿性が維持されています。アトピーの方は、一般的に体内でのビタミンA,ビタミンC,ビタミンEの生成が低く、乾燥肌になるやすいので、天然ボラージュオイルの摂取によってアトピー肌の改善(特に乾燥肌に対して)が期待されます。

当院では、亜鉛については平成12年から院内調整の1日45mgという粉末や、胃潰瘍の薬であるプロマック(15mgの亜鉛を含有)を投与していました。また、ビタミンA,ビタミンC,ビタミンEについては、8月のマンスリートークにて1日の必要量を説明し、現在通院中の方や遠方の方でも希望の方には投与しています。しかし、天然ボラージュオイルについては、今まで1度もコメントしたことがありませんでした。理由は良質な天然ボラージュオイルのサプリメントが見つからなかったからです。

しかし、最近になってやっと満足のいく天然ボラージュオイル(日本での入手先www.detox.jpを見つけることができました。成人の場合、これを1日に2個服用すれば十分です。また価格はビタミンEと同じ40円ですので、1日で80円しかかかりません。

上記の5種類のサプリメントを服用すれば、ライト博士がアメリカのタホマクリニックで治療している方法と全く同じ治療を日本国内で受けられることになります。ライト博士の経験では、この5種類のサプリメントを投与した場合、1ヶ月以内に2~3週間は皮膚がジクジクとした軽度のリバウンドがあり、その後、皮膚が強く丈夫になり始める感じがして、6ヶ月ほどで納得できる状態になり、8ヶ月頃からで顔や首、背中に残っていた赤みがすっかり消え、翌年の再発のシーズンを何もなくクリアし、体質の強化に自信が持てたということです。先月も書きましたが、これらのサプリメントは決して高価ではありません。

現在、ステロイドなしのアトピー治療希望で当院通院中の方の大半は瀉血プハンプラセンタ注射を行っていますが、この2つは外来に来たときでないと出来ないため、毎日受けることは不可能です。

それに比べて、この5種類のサプリメント服用なら自宅できるので、本人が忘れなければ毎日治療を受けていることになります。

ステロイド離脱の終点を少しでも早めたい方は、この5種類のサプリメント摂取が必須と考えて下さい。

ライト博士の長年の経験によりアトピーの方たちは体内のビタミンA,ビタミンC,ビタミンE、亜鉛、ガンマリノレン酸の不足が判明していますが、果たして自分はどうだろうかと思う方には迅速尿中ビタミンC検査(VitaChek-C)をお薦めします。

これはスピックサロン・メディカルクリニック柳澤厚生先生のご好意により当院でも調べられるようになったキットですが、30秒でその方の尿中ビタミンCが測定出来るというすぐれものです。今まで、当院で調べた方は予想通り全員低値でした。

計測希望の方は、外来で簡単に実施できますので尿を貯めて受診して下さい。

ビタミンA,ビタミンE、亜鉛、ガンマリノレン酸については、残念ながらこんな簡単な測定方法はないので採血をして検査機関に提出しなければなりません。希望があればそれも可能ですが、そんな時間と手間のかかることをするよりも、迅速尿中ビタミンC検査をして極端な低値ということが分かったら、あとはライト博士を信じてその他の4種類も低値であると予想してサプリメントの服用を始める方が賢い選択だと思います。

その5種類を摂取しても1日370円(ビタミンC5錠で100円、ビタミンA4錠で80円、ビタミンE2錠で80円、天然ボラージュオイル2錠で80円、亜鉛45mgで30円)にしかならないのですから・・・・・。

文責 谷口 雄一

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ジョナサン・ライトの治療法!

① まず、牛乳および乳製品を除去すること。人間にとって濃厚すぎる牛乳は胃酸の分泌を抑制してしまい栄養分の消化吸収力を損ねて、食物アレルギーを引き起こします。
よって牛乳を避けることがアトピー予防になります。また、精白された砂糖、人口甘味料、調味料、精製塩、インスタント食品、缶詰食品は、なるべく食べないほうがいいです。逆に食べたほうがいいものは、玄米、全粒粉のパン、有機農法で作られた野菜、果物、そして肉よりも魚です。また、アトピーの人はγリノレン酸の不足が目立つため、月見草やブラックカレラ、ボラージなどの油を摂取する必要があります。

② アトピーの人は誰でもコラーゲンや細胞間の結合組織の低下が見られます。これはビタミンCの不足によります。ビタミンCの必要所要量は1日50mgとされていますが、アトピー治療にはその50~100倍摂取しなければなりません。またビタミンAは20000IUが所要量ですが、その3~5倍摂取しないと治療効果があらわれません。また、AやCの酸化を防ぎ、より効力を発揮させるには、ビタミンEも100~300IUを摂取する必要があります。ビタミンEそれ自体にも皮膚の強化作用があります。

③ 体内の脂質を酸化させる活性酸素を除去するためにビタミンA・C・Eが必要ですが、その抗酸化作用を助けてくれるのがミネラルです。ミネラルは亜鉛、セレニウム、クロム、銅、マンガンが特に必要です。

④ 小麦、卵、ピーナッツは出来るだけ控えたほうがよいです。

以上の4点がジョナサン・ライトの治療法のポイントです。そして、現在ステロイド軟膏を使用中の場合は、それを中止するとひどいリバウンドが避けられないことが多いので、食事、サプリメントで治療する間に少しずつ減らしていくほうが安全です。また、アメリカには完全に自然のもので作られたナチュラルサプリメントというものがあります。その中にはHYDROCORTという名前でステロイドと同様な効力を発揮するものもありますので、合成ステロイド軟膏を使うよりは、そういった自然のものを使う方が副作用の心配をしないですみます。
さて、ここから実践的な話に入ります。ビタミンA, ビタミンC, ビタミンEはどこの会社のものでも効果が同じという訳ではありません。今月のマンスリートークでは、ご覧になって下さる方のために特別に1番ベストなサプリメントをお教えいたします。それは、アメリカのPure社のものです。この会社のサプリメントは、サプリメント有効力を判断する装置として今までの波動測定よりもはるかに精度が高いと言われている音響装置MK-5においてオペレーターが驚くような高値を示しました。
それから、服用量についてですが、Pure社のビタミンCは1錠1000mgですので、これを1日に5錠内服すれば十分です。またPure社のビタミンAは1錠25000IUですから、こちらは1日4錠でOKです。ビタミンEに関しては1錠400IUですから、1日に2錠でよいと思います。
次にステロイド軟膏の代わりをするHYDROCORTというサプリメントですが、こちらは女性が1日10mg,男性が1日20mgとなります。HYDROCORTの1錠は5mgですので、結局女性1日2錠、男性1日4錠と覚えていただければよい訳です。
価格についてですが、Pure社のビタミンCは250錠入りで税込み5000円、ビタミンAは100錠入りで税込み2000円、ビタミンEは180錠入りで税込み7200円、HYDROCORTは180錠入りで税込み14400円です。1日あたりのコストにすると、ビタミンC 5錠で100円、ビタミンEは2錠で80円、ビタミンAは4錠で80円、HYDROCORTは4錠で320円です。HYDROCORTなしで、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEだけなら、全てを合計して1日260円ですから日本のものと比べて決して高いものではありません。
これらのサプリメントを服用するだけなら、当院を受診出来ない遠方の方でも入手可能です。(日本でのPure社製品の入手先 www.detox.jp“)
必要量の根拠については、②の文章を読みなおしてもらえば、簡単に分かると思いますので、復習してみて下さい。

PS.
本文中に出て来た音響装置MK-5は、残念ながらまだ栃木県にはありません。今回のサプリメント有効力測定は、横浜にあるLaugh CO.LTDという会社のMK-5で測って頂きました。そこのオペレーターは今まで多くのサプリメントを測定して来ましたが、Pure社のようなとんでもない高値が出たのは初めてのことだそうです。そういう訳で、今月のマンスリートークではPure社のサプリメントを紹介させてもらいました。
文責  谷口雄一

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アトピーを治す世界の名医3人について!

世界には、ステロイドなしでアトピーをほぼ100%近く治せるという医師が3人います。

7月のマンスリートークではその人たちの治療について紹介したいと思います。

3人の名前はジョナサンライト(米国)、ステファン・デービース(英国)、ビクトリア・ウィット(豪州)といいます。

まずは、アメリカのジョナサンライトのコメントを紹介します。「私が栄養療法の臨床を始めてから17年になりますが、その間に治療したアトピー患者で改善しなかった人は3人しかいません。アトピーを治せなかったのは自分自身でも大変意外な結果でしたから、この3人の名前は今でもはっきり覚えています。」

次はイギリスのステファン・デービースのコメントです。「私のクリニックを訪れるアトピー患者の大部分は、症状が100%治まり、完治します。わたしにとっての問題はアトピーを治せるか治せないかではなく、どれだけ早く治せるかということなのです。」

最後はオーストラリアのビクトリア・ウィットのコメントです。「患者が治療に協力してくれる限り、アトピーは3ヶ月以内に治ります。どんなに症状が重い場合でも、それ以上の時間はまずかかりません。」

この3人のコメントを聞いて、皆さんはいかが思われますか?日本の民間療法の広告にはよく同じような誇大広告が出てきますが、この3人は決してはったりを言っているのではありません。それでは3人はいったいどんな治療法を行っているのでしょうか?

まず彼らは最初に次の4点をチェックします。

① 何がアレルゲン(アトピーを起こす原因物質)になっているのか?

② たんぱく質がうまく消化されているか?

③ 腸の壁が漏れやすくなっていないか?

④ 白血球が過敏に反応しやすくなっていないか?

①の検査として彼らはELISA試験という血液検査を行います。これは血液を採取するだけで、100種類前後の食品への反応を調べる検査です。しかも日本の検査のような即時型のIgEだけでなく、遅延型のIgGも調べられるため、意外なものがアレルゲンになっていて本人がびっくりすることがあります。この検査で陽性に出たものを除去するだけで、ある一定の効果が現れます。

②の検査としては胃液や消化酵素の分泌量を調べます。ジョナサンライトの経験ではアトピーや喘息のかなりに方に胃液の不足がみられました。彼はこのような方にビタミンB12を与えて非常に効果をあげています。

③の腸漏れについてですが、腸漏れがあって栄養素が吸収されていないサインとしては表1にある17項目があります。

また腸の壁が漏れやすくなった結果としてなる病気は表2にある9疾患が代表的なものです。それでは、腸内細菌のバランスをよくし、腸の壁を漏れにくい目の細かいネットにし、腸を健康にするにはどうすればよいでしょうか?

彼らは乳酸菌の摂取を第1に薦めています。しかし日本には乳酸菌よりも、もっと効の早い乳酸菌生産物質というものがあります。

当院のアトピー完治法の中に出てくる乳酸菌生産物ビオネetc)とは、乳酸菌が腸の中に入ってから時間をかけてゆっくりと生産してくれる物質のことですから、乳酸菌そのものを取るよりも、この乳酸菌生産物質というものを摂取したほうが即効性があることは、皆さんも簡単に想像できると思います。また、食物繊維やオリゴ糖も腸内細菌の食料になりますが、特に注目されているのがフラクトオリゴ糖です。フラクトオリゴ糖は、ビフィズス菌とアシドフィルス菌の食料になるだけで、悪い菌には食べられないので、よい腸内細菌を増やしながら、悪い菌を飢え死にさせることが期待できます。

最後は④の白血球についてです。白血球はもともとからだを守るために戦ってくれる兵隊細胞なのですが、アレルギー患者の場合には、逆に自分の細胞が自分の白血球に痛めつけられています。この原因にも実は栄養素がかかわっているのです。アトピーやアレルギーを起こす脂肪酸としてはリノール酸が有名です。反対にガンマ・リノレン酸(月見草油に多い)、アルファ・リノレン酸(アマニ油に多い)、EPA,DHAなどはアレルギー反応を抑える効果があります。

ジョナサンライトやステファン・デービースの研究所では、驚くことに血液中にどのタイプの脂肪酸がどのくらい含まれているかまで測定できてしまうのです。その結果によって月見草油やアマニ油、EPAを処方したりするのです。

ここで日本にいる皆さんにも実行できそうなポイントをまとめてみます。

① 動物性の食品は控えめにする。

② なるべく加工食品を避け、自然なままの食品を自分で調理する。

③ 食物繊維の豊富な野菜、果物、精製していない穀類を積極的に食べる。

④ できれば胃液の状態を調べてもらい、必要なら消化補助剤をとる。

⑤ よく噛んで、ゆっくり食事をする。

⑥ ビフィズス菌やアシドフィルス菌を摂取する。

⑦ 乳酸菌製剤(出来れば乳酸菌生産物質がよい)をとる。

フラクトオリゴ糖のサプリメントをとる。

⑨ 高リノール酸の植物油をなるべくとらず、代わりにアマニ油を使う。

⑩ EPAのサプリメントをとる。

栄養療法のクリニックでは、胃液の分泌状況、腸の粘膜の状態、血中脂肪酸値について、すべての患者で調べています。胃液の分泌が不足したり、腸が不健康だったりすると、さまざまな疾患をまねくことが分かっています。具合が悪いけれど、はっきりした原因がわからない方は18項目の自己診断チェック表をお試し下さい。イエスの回答が多いなら、隠された食物アレルギーを疑って下さい。食物アレルギーは食べてすぐに湿疹が出るような即時型の反応(IgEによる反応)なら、検査をしなくてもある程度想像がついてしまいます。しかし、アレルゲンを食べてから、2~3日あとになって症状の現れる遅延型反応(IgGによる反応)では、何がそれを起こしているのか自分では全く想像が出来ません。この反応を覆面型アレルギーと呼んでいますが、栄養療法の医師たちはこの覆面型アレルギーの検査もすべての患者で行います。当院のアトピー完治法の後半に、この検査が今年になってアメリカの検査機関に依頼できるようになったと書きましたが、アトピーを治す世界の名医の治療法を学ぶと、この遅延型反応(IgGによる反応)を調べることは、何をさておいてもまず第1にしなければならない検査であるということが、皆さんにも理解できると思います。最後に当院がアメリカの検査機関に依頼できるようになるきっかけとなった貴重なアドバイスを下さった水上治先生のコメント北原健氏のコメントを紹介して今月のマンスリートークを終わりにします。来月は、この続きとしてジョナサンライトのサプリメントを使う治療法を紹介いたします。すぐにでも実践出来る内容ですからご期待下さい。

文責 谷口 雄一

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2010年6月:HPリニューアルにあたって

巻頭言にも書きましたが、3ヶ月かかってやっと新しいHPをアップすることが出来ました。

2月~3月にかけては、ゆっくり原稿書きしていたのですが、4月になって、このままではいつ完成するか全くめどが立たないという現実が見えて来ました。

そのため、4月からは毎日外来が終って翌朝まで寝る間も惜しんでパソコンに向かう毎日でした。

これまでの自分の人生の中で、一番机に向かう時間が多かったのは大学受験を控えた高校3年生の時と医師国家試験直前の24歳の時でしたが、この4月はそれ以上の生活であったかもしれません。

平日は毎日3~4時間程度の睡眠時間で外来の仕事とその後のHP作成の仕事をして、日曜、祭日は朝から寝るまで12時間以上調べものや文章書きをしていました。

18歳や24歳の時ほど体力がないのは明らかなのですが、長くても1ヶ月頑張れば何とかなるという見通しがあったのでやれたのだと思います。高校3年の時のように、この状態を1年やれと言われたら、始める前からギブアップしていたと思います。

そうやって出来上がったHPですので、今は自分でも達成感と満足感を感じています。

いま出版業界が不況なのか、「あなたの考えを本にしませんか。」という案内がよく来ます。

いわゆるバイブル本というものです。

その出版社が出した本のリストを見ると、今までに書店でよく目にしていたものもあり、

「何だ、あの本は自費出版のバイブル本だったのか?」と驚いてしまうものが結構あります。

小生はいくら勧誘されても、自費出版のバイブル本は出す気がありません。

実際のところ、今回のHP作成にそろえた資料があればバイブル本を出すのは簡単なことなのですが、あえてそれはしません。何故かというと、いくら全国の書店に自分の本を陳列してもらっても、実際に当院を受診出来る方は片道2時間以内の方に限られると判断しているからです。それではHPだって全国の人が見る可能性があるだろうと反論されそうですが、このHPは全国の方を対象としているのではなく、当院受診予定の方や1度受診された方の予習、復習のために作りました。

たとえばアトピー性皮膚炎で脱ステロイド治療希望などという方が何の知識もなく来られたら、その方に良く分かるように説明するとなると最低でも30分以上はかかります。

1人の患者さんに30分かけていたら、そのあとの患者さんから必ず「自分はまだ呼ばれないのか?」という苦情が来ます。せっかく来てくださった方に十分な説明時間を確保できないのも申し訳ないのですが、次に待っている方々を考えると初診でもせいぜい10分が限度です。それを補うために私は今回のHPを作りました。

初診の方は自分が相談したい内容をコピーしてきて、その内容に限定して相談していただきたいのです。また、何も知識がなく受信された方には、このHPを紹介いたしますから、まずはその内容をよく読んでから再受信してください。

そうでないと約10分の説明では十分な理解が得られないと思いますし、こちらもアドバイスしたいことのほんの一部分しか話せないと思います。

今回、アトピー完治法のなかで紹介している治療法はいずれも定期的な通院が原則になっています。このHPの内容を遠方の方が読まれるのは全くご自由ですが、通院不可能な方は自宅での実行は難しいものがほとんどです。

また当院では楽天などのような通信販売は行っておりませんので、このHP内の製品を遠方の方にお送りすることも出来ません。

以上のような理由で今後も自費出版のバイブル本は出すつもりがないのです。

バイブル本は出さなくても、今回のHPをすみからすみまで読んでくだされば、当院の最近の治療についてかなりの知識を得られるように作ってあります。

昨年の今頃と比べると、随分と治療の幅が広がりました。今までのHPでは、トピックス、本物商品、寓話コーナーなど随時更新するページが複数ありましたが、今回のHPではそれを1つにまとめてマンスリートークと致しました。最低でも月に1回は皆様に役立つ情報を提供したいと思います。

なにかHPの内容に関して質問などがある場合は外来受診の現場に限ってお答え致しますが、電話やファックスなどでの質問には一切解答いたしませんのでご遠慮下さい。

今月のマンスリートークの最後になりますが、いまの6月現在において1番手応えを感じている治療法は何かと聞かれたら、慢性疼痛に対する「瀉血+プハン」です。今まで、当院では慢性疼痛に対してハリ治療、神経波磁力線、マイナスイオン、遠赤外線、波動照射器、神経ブロック、トッキetcを使いそれなりの効果を出していましたが、この瀉血+プハン療法は時間が10分程度で済み、即効性も今までのものとは比べものになりません。

それ故、今までの多数の治療器を全く使わなくなってしまいました。

肩こり、腰痛、膝痛etcに対しての効果はすでに十分に分かりましたので、次は帯状疱疹後の神経痛や線維筋痛症のような原因不明の疼痛にもこの瀉血+プハン療法を試してみたいと思います。

谷口医院HP http://taniguchiiin.jp/

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